2013年2月9日土曜日

次はこんなポタ赤を作りたい・・・(2/11) 追記

ご予約頂いた方々宛Higlasi-1Bの出荷が終わり、続いて2Aの生産準備が忙しく、なかなか実作業に移れないのですが、お風呂の中や早く目覚めたお布団の中でイメージしております。

① 2Aとドッキングして赤緯ユニットとして使える事。
  >  実は僕が最も欲しいユニットなんです。今回、2Aと1Bに搭載した定尺機能があれば・・・
例えばアンドロメダ星雲を撮りたい場合、明るいシリウスをライブビューで捉えます。2Aの定尺機能1hを6回クリックし、この赤緯ユニットの定尺1hを5回クリック、10minを2回クリックすると、ライブビューには何も写ってませんが、目的のアンドロメダ星雲はそこにあるはずです。

② 山用として小型軽量にこだわる
  >  Higlasiについて、登山に持って行きたい旨の問い合わせを多く頂きます。①でも求められる小型化で共通部分も多く、納得の頂ける形にしたいと考えています。
1A,1Bと同じギヤを使用すれば、精度は期待できるのですが、コストが問題になります。Pモーションが±100秒角程度(50mmレンズでそこそこの絵は撮れるハズ)で良ければ、ギヤの購入価格を¥5000は下げられます。

③ USB電源、リチウムイオン電池4本で駆動できる
  > これも多くの方から望まれています。技術的には難しくは無いのですが、1B,2Aで実現できなかった理由は物理的問題とコストでした。
次機種では電池部に制御部を移し実現したいと考えています。

制御部を本体から電源部に移動する事により、少し世界が広がれば良いな〜と、回路とファームウエアをオープンする事によって、僕にはできない携帯端末でも操作可能なポタ赤になるのではと・・・。

2/11 追記
先ほど東京都のN様から赤緯ユニットについて以下のご提案を頂きました。
(Nさんからは2Aの開発時から色々なご提案を頂きました)
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1.赤緯の方は一度設定すると追尾中には可動する必要はなく、ガッチリと固定されるひつようがあります。
2.角度調整器であって、なるべく軽量で重心の低いものが良いと思います。
3.精度はそれほど必要でなく1度(時間ではない)あれば十分では? 調整機構、角度読み取り機構が必要
4.モータが内蔵されて入れば便利ですがそれほど重要ではないと思います。 むしろ2.の小型でがっしり固定でき操作性のよいものがいいと思っています。
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どうも電気屋の性とでも言いますか、モーターを回したいって事が先に立ってしまい本来の目的を失ってしまいます(汗
全く、ご提案の通りで、モーターは重要ではありません。

ですから、先ず、手回しの赤緯ユニットでモーターも付けれる様な絵を描いてみます。

Nさん、ありがとうございました。


7 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

新しいアイデアをお考えのようで楽しみにしています!
USB電源は容易ですが、1.2Vの電池4本でなく普通の電池(1.5V)4本も併用するとなると、格安のDC-DCコンバータが無いですよね? だからポラリエも内蔵は単三2本なのでしょうね。

GPSと方位センサー等を内蔵して「簡単に極軸が合います!」 なぁ~んてのにはチャレンジしないでくださいね(笑)
そういうを作れたらノーベル賞モノです!
そのような仕組みでは、ペンタックス・アストロトレーサーの5度の精度が限界です。アストレの場合は極軸の回転でなく撮像素子を動かして追尾するので、なんとか実用になっているわけです。
デジタルの落とし穴で何回か測定して平均すると、もっともらしい数字は出てくるでしょうが、極望代わりの穴の何倍も悪くて実用にはほど遠いですよ。
北極星が見えない場合は方位磁石を使えばけっこう正確です。

カーナビの精度がスゴイので、GPSが極軸設置に応用できそうと考えるのは、初心者の陥りがちな勘違いです。
カーナビは「走って三角測量して修正する」から正確なのです。土木工事の測量器は「離れた場所の三角点でレーザーを反射さて修正する」から正確。
Meadeなどの赤道儀や経緯台は「大まかに星を導入した後で星の位置で修正する」から正確(低倍率の眼視なら修正しないで使う)なのです。

「赤道儀を抱えて500メートルを何回か走れ!」というのが登場したら、カーナビと同じでけっこう正確なはずですけどね(笑)

竜爺 さんのコメント...

匿名さん

お久しぶりです。。
>なぁ~んてのにはチャレンジしないでくだ・・・

いわゆる電子回路で扱える**センサーって呼ばれるブツの精度は、赤道儀が求める精度より、だいたい一桁、大きいですね。

センベイ さんのコメント...

GPSとセンサーはToastProが試作してCP+に出してたそうですね(笑)

バッテリーとして、デジカメのバッテリーを使えるってのは?7.5Vで1800mAhなどとなってますね。

スペアを2,3買うので、結構余ってるんですね。ニコン用をお願いします(笑)

竜爺 さんのコメント...

センベイさん、おはようございます。

いつも精力的に活動されてる様子、家人から 「あんたも少しは見習いなさい・・・」って、言われます・・・(苦笑

カメラのバッテリーで・・・・等のお問い合わせは何回か受けました。7v以上ありますから十分動くのですが、電池との接続部分が作れないのです。各社に適合したホルダー的なモノがあれば、カンタンですが・・・。

匿名 さんのコメント...

何も知らないで電気屋さんに外注してカモられた…のかな? 電気屋さんも何も知らない可能性もありますね。
竜爺さんに外注すれば、適切なアドバイスが得られたのにねぇ(笑)

Higulashiに能率の良い方位磁石と高度計(下げ振り)を標準装備しませんか?
そういう常識的な仕組みがないのでアホな発想が生まれるのだと思います。
北極星のぞき穴も、極望やDPPAの有無に関わらず有効です。50mmレンズまでなら確実ですしね。
ちゃんと座標変換の計算をすれば分かりますよね。
ビクセンさんの高級な赤道儀アトラクス(旧型の方)には、のぞき穴があったのをご存じですか?
さーすがビクセンです。発想が常識的です。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん

方位センサーや加速度センサーの絶対精度は数%はあるのですが、相対精度は赤道儀でも使えるレベルだと思います。ですから僕が設計を受けるとすれば、仕様に初期化プロセスを入れると思います。つまり既知の星をライブビュー等で捉え、観測地から見えるその星のデータを入力すれば、そこそこ使える装置になると思います。

方位磁石はモーターや板金の影響を受けそうですね。
僕は未だに持ってないのですが(苦笑)、スマホのアプリで近いモノがあるような・・・。

匿名 さんのコメント...

そうですね。ライブビューで見ればですね。星の位置で修正するのと同じですから(笑)
もっとも、ライブビューまたは撮影した画像を使うなら、カメラをポタ赤のどこかに固定して星空を撮影すれば「星の配列の画像認識と地方恒星時」で極軸合わせは出来ますね。GPS云々とは次元の違う高等技術になりますけど。

すでに十数年前に、もの凄い技術で著名な小惑星捜索家のKさんは、望遠鏡にCCDカメラを装着する際に構図(カメラの回転)も気にせず、撮影の方角も気にせず空に向けて1コマ撮影し、画像認識で方角と構図を瞬時に自動判断して、すぐに観測を開始しておられました。
パソコンに膨大な星のデータを入れておいて、狭い視界の望遠鏡でも、どの天空を撮影しても画像認識しちゃうのですから素晴らしいです。

Kさんの技術をヒントにして画像認識で極軸を合わせるには、赤道儀にカメラを正確に取り付けることが肝心です。
DPPA法は、カメラを正確に取り付ける代わりに、極軸を回転させて画像のセンターを正確に知る手法です。
その後はライブビューで星を見ながら極軸修正をするのだから、人力で画像認識をしていることになりますね(笑)

方位磁石に影響を与えるのは案外カメラ本体です。