2015年11月30日月曜日

お客様からドリフト法レポート・・・

今朝一番でkameさんからレポート頂きました。ありがとうございます。
http://blogs.yahoo.co.jp/kamewin/13693499.html

2015年11月29日日曜日

Higlasi-2.1C 取扱説明書  更新:20170520


Higlasi2.1C(ES) 取扱説明書

このたびは Higlasi-2.1 をお買い上げ頂きまして誠に有難うございます。
Higlasi-2.1 は星景星野写真用インターバルタイマー機能付き赤道儀で、タイムラプス用回転台としてもご使用頂けます。
ご使用にあたっては下記取扱いの説明及び注意事項をご理解の上、ご使用くださいますようお願い致します。
【注意】この取扱説明書及び商品は一眼カメラと赤道儀をご理解されてる方を対象としております。
【注意】非常に精密なギヤを使用しているため、絶対最大荷重は厳守でお願い致します。
【注意】実用的なレンズは 35mm 換算で 300mm 以下とお考えください。
【注意】記載内容はご連絡する事無く変更します。
変更の詳細はこちらをご参照ください。
http://tatsujijii.blogspot.jp/2014/02/higlasi_27.html

ご注意:Higlasi-2.1Aの取扱は基本的にHiglasi-2Aと同じで最終バージョンは304です。
●● Higlasi の基本動作 ●●
先ずは、3つあるトグルスイッチを全て下に倒し、電源(USB電源5v)を投入ください。
黄 LED がゆっくり点滅し、以下の通り表示します。

STBY Kos
Ton: 60    

この状態が「スタンバイ」で、恒星追尾、インターバルタイマーの時限は60秒です。
VR下の白いボタンをクリックしてください。

Tracking
     Start 

の表示と同時にテーブルが東方向に回転し、数秒後反転し追尾を開始、接続したカメラのシャッターをONします。

TRCK 1 
Ton: 48  

TRCK 右の数値はレリーズ枚数を表示します。
Ton:右の数値はシャッターがOFFするまでの秒数をダウンカウントで表示します。

もう一度、白いボタンをクリックしてください。
カメラのシャッターをOFFしテーブルは初期位置にもどります。

以上がHiglasiの基本動作です。

●● 各部の名称 ●●



* SW1,2,3はトグルスイッチで、以下の説明では例えば SW3-2 と表記し、2はスイッチ3の中央を示します。

●● 赤道儀 ●●
■ スタンバイ時の主な表示と意味 ■

[SW1-1] [SW2-1] [SW3-1]   
STBY Kos    スタンバイ 恒星追尾モード
Ton:  60       タイマー時限 60秒

[SW1-2] [SW2-1] [SW3-1]
STBY  66%   星景追尾モード 恒星追尾速度の66%で追尾します。
Ton:     60 

[SW1-3] [SW2-1] [SW3-1]
Sighting             導入モード 赤緯ユニット接続で緯度の相対角度を表示
E 0h  0m0    経度の相対時角を表示 

[SW1-1] [SW2-2] [SW3-1]
STBY  Kos    スタンバイ 恒星追尾モード
Ton:  120     タイマー時限 120秒

[SW1-1] [SW2-3] [SW3-1]
STBY  Kos    スタンバイ 恒星追尾モード
Ton:***    タイマー時限 ***はVRで 5〜600秒可変

[SW1-1] [SW2-1] [SW3-2]
STBY  Kos    スタンバイ 恒星追尾モード
TRQ:100%     トルク100% パワーオンプリセットで75% 125%に可変



■ 導入モード ■
[SW1-3]  +  右_SW長押  西方向に回転 相対経度を表示   E  **h**m*
[SW1-3]  +  左_SW長押  東方向に回転   相対経度を表示   W **h**m*
赤経表示のリセット
[SW3-1] → [SW3-2] → [SW3-1]
注意:導入モードからは追尾開始はできません。
Higlasi-3Bを赤緯ユニットとした場合、緯度を表示。
+12° 34'   表示例
E12h34m5

■ ON時間可変モード と ON、OFF時間可変モード ■
インターバルタイマーの時限を設定します。

ON時間(Ton)可変モード
STBY Kos 
Ton: ***
[SW2-1]     60秒   出荷時に変更可能   OFF時間は5秒固定
[SW2-2]    240秒 出荷時に変更可能  OFF時間は5秒固定
[SW2-3]  VRにより   5〜600秒  OFF時間は5秒固定

ON、OFF時間(Toff)可変モード 注意:ver210から廃止
Tof: ***
Ton:*** 
ON時間
[SW2-1]     [SW3-1]      60秒   出荷時に変更可能  
[SW2-2]     [SW3-1]    240秒 出荷時に変更可能  
[SW2-3]     [SW3-1]    VRにより   5〜600秒  
OFF時間はVR
[SW2-*] [SW3-3] に切替VRにて可変

・追尾中レリーズオフ 
追尾中、SW3-2 に切替てシャッターをOFFし設定した時限を変更できます。
再開方法  (注意:モードで再開方法が違います。
  ON時間可変モードでは             SW3-2 → SW3-1
  ON,OFF時間可変モードでは    ST_SW クリック


●● 極軸調整 ●●
■ DPPA ■
 [SW1_1] [ST_SW] 長押しで DPPA (Digital Photographic Polar Alignment)モード起動。
DPPA の操作 (DPPA に関してはこちらもご覧ください)
DPPA   44 
E 00h00m0 

表示の44は回転角44degです。
回転角はSW2で設定
[SW2-1]  44deg (出荷時に変更可能)
[SW2-2]   60deg (出荷時に変更可能)
[SW2-3]   180deg (出荷時に変更可能)
DPPA操作
1 極軸調整穴で粗調整します。(携帯端末のアプリで角度と方位調整でもOK)
2 電源投入。
3 高 ISO 値で数秒撮影し、北極星と λUMi の位置関係と真極軸を星座表で確認します。
4 オプションのレリーズケーブルでカメラと本体を接続します。
5 STA_sw 長押で表示は DPPA モードになり、シャッターが ON します。
6 表示とシャッター音を確認後、STA_sw OFF で極軸が回転します。
動作例:シャッター on --> 400 倍速運転 --> 44 度バルブ撮影 -->バルブ撮影 off --> 800 倍速でスタート位置に復帰
7 描かれた星による同心円の中心は当赤道儀の回転軸です、この位置を(P)とします。
  極軸調整は赤道儀の回転軸(P)と日周運動の回転軸(真の極軸)を合わす作業です。
8 カメラのライブビューで北極星を確認できれば、先ず、北極星を 7 の(P)位置へ、
  赤道儀を載せている雲台を調整し、移動します。これで、精度は 0.7deg です。
9 さらに極軸精度を求める場合は 3 で確認した真極軸に(P)位置を移動します。

■ DRIFT ■
[SW1_2] STA_sw 長押しで ドリフト法起動 (北極星が見えない時に有効です)
DRFT 30
0s    
表示の30は恒星追尾時間を示します。
追尾時間はSW2で設定
[SW2-1]  30秒  (出荷時に変更可能)
[SW2-2]   60秒 (出荷時に変更可能)
[SW2-3]   VRにて設定
       [SW1-2][SW2-3]時に表示するTon:*** が追尾時間になります。

ドリフト法の操作
[SW1-2] [ST_SW] 長押しで LED 赤黄が点灯またはドリフトモードに表示が変わった時点
STA-sw OFF でドリフト法が起動します。
1 ギヤのバックラッシュをクリアするため5 deg 後退5 deg 前進。
2 シャッターオン、黄色 LED 高速点滅
3 5秒後恒追尾、LED 消灯
4 SW2 による設定時限後、追尾停止、黄 LED 高速点滅
5 シャッターオフ
6 スタート位置に復帰

■ パワーオン プリセット ■
左_SWと右_SWを同時に押した状態で電源を投入し、トグル_SWの位置で下記機能を切り替えます。

確認:LEDの赤黄が交互に高速点滅

南半球モードは STBY → STBS に変わります。
STBS Kos 
Ton:  60   

トルク切替
STBY Kos 
TRQ: 70%  

太陽
STBYSun 
Ton:  60  


STBY Mon 
Ton:  60  


■ オートガイド ■
仕様 ST4互換
コネクタ 2.5mm ステレオフォンジャック ピンアサイン
  チップ(先):+RA 恒星追尾速度の2倍
 ・リング(中央):-RA 停止
 ・スリーブ:COMMON
ST4ピンアサイン


●● タイムラプス ●●
TimeLaps 
Tint    5   
表示の5はシャッターのインターバル時間で5秒を示します。
インターバル時間は
[SW2-1]     5秒 (出荷時に変更可能)
[SW2-2]    10秒 (出荷時に変更可能)
[SW2-3]  15秒 (出荷時に変更可能)

テーブルの回転速度
[SW3_1] 1.25deg/min  (出荷時に変更可能)
[SW3_3]    2.5deg/min  (出荷時に変更可能)
[SW3_3]  VRにて可変
TimeLaps
SPEED:15


回転方向は[左右_SW]クリック後[ST_SW]クリック

●● 電源仕様 ●●
電圧 5v±5% ( 4.75v ~ 5.25v )
出力電流 1A以上
Higlasi型番 Higlasi-2.1A,C          (消費電力 2w以下)
   Higlasi-2.1AES,CES  (消費電力 1w以下)
動作確認済モバイルバッテリー
・Panasonic QE-QL202 (21.5wh)
・Panasonic QE-QL101 (10wh)
適合電源プラグ EIAJ RC-5320A   区分2 (日本電子機械工業会規格)

*********** ver210 追加機能 *********

・ ミラーアップ設定
・ 電源ONで恒星追尾設定
・ TonToff 表示切替
・ Toff 時限設定

これら4項目を同時に設定切替します。
(注意:再設定時は必ず4項目の設定を行ってください)

○ 方法
[SW1_1][SW2_1][SW3_1] に切替 [VR]を左いっぱいに回す
[左_SW][ST_SW] 押した状態で電源を投入します。
--- ---
ton   of 5
この表示が現れます。
[SW1_2][SW2_2][SW3_2] に切り替えると
mup nsp
Exp  of5
と表示が切り替わります。
[SW1_2]  mup : ミラーアップ
[SW2_2]  nsp : 電源ONで恒星追尾
[SW3_2]  Exp : 表示の切替
設定になります。
[VR]を回転するとof5の数値が変わります。
これがToff (Int) 時間になります。
可変範囲は 5~35秒
[右_SW] クリックで設定は完了し、スタンバイモードに移ります。
例えば
mup nsp
Exp  of15
この状態で設定を完了すれば、スタンバイモードの表示は
STBY  66%
TRQ:100%
となり、66%時のモーター駆動音が聞こえます。

[SW1_1][SW2_1][SW3_1] に切替
STBY K/M
Exp:  60 
追尾モータ音は恒星追尾速度になります。
K/M はミラーアップ設定で恒星追尾速度を表します。

注意:上記Toff時間設定により、これまで搭載しておりました、Ton Toff 設定モードは廃止します。
注意:ミラーアップからシャッターが切れるまでの時間は5秒固定で、出荷時変更可能です。


*********** ver211 追加機能 *********

撮影枚数設定
VRを左いっぱい
[SW1_1][SW2_1][SW3_3] に切替
Tof: 5
count:0
VRで枚数を設定できます。
撮影枚数は0~75(5枚単位)
設定枚数撮影後はスタンバイに移行します。
撮影枚数0設定は連続運転。







詳細はお問い合わせください。
bzk00100@nifty.com





















2015年11月18日水曜日

Higlasi-2.1 次のバージョンでは   追記

Higlasi-2.1C* の次期バージョンでは3Bを赤緯ユニットとして、こんな事を考えております。
3Bも表示ユニット接続により、同等の機能を持ってます。
導入は格段に楽になるハズです。。


せっかくの表示機能、早くこの機能を入れたかったのですが、プログラムが入るエリアが無く、Higlasi発売以来のシステム大改造で実現しました。
重複する機能として、定尺移動を廃止。
sw2-1,sw2-2 の時限プリセット機能を廃止。

大改造には新たなバグが付き物、既にリリースは可能なのですが、12月上旬までチェックしようと考えてます。

Higlasi-2B,-2C,-2BES,-2CES,-2.1C,-2.1CES が対象機種です。
Higlasi-2Aはプリント基板を交換する事で可能です。

追記
何日か前、全ての動作を確認し、自分なりにOKを出したのですが・・・・
また、悪い癖が・・・
まだ書けないのですが、もっと面白い事ができそうで・・・
ハード部品も含め、再検討してます。

20151126  意外と早くこんな事ができそうです。。。
取説書いてくれんかな~とカミさんに頼めども・・・(苦笑


Higlasi-2.1のお客様から

千葉県のKさまより
素人さんのファーストトライ・・・信じられません(笑
もう何回も撮りに行ってますが、このレベルの絵は撮れた事はありません。
それで悔しくて、オートガイドに走ってるのですが・・・・(苦笑

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昨夜本格的なファーストライトを決行しました。そのご報告と同時にドリフト法実施時
の挙動につきましてもご連絡させていただきます。
ど素人ながら御社のhiglasi-2.1によって添付写真のような素敵なM42写真をゲットする
ことができました。
(EOS kiss X2天文改 Higlasi2.1CES SIGMA70-300APO DG f/6.0 ISO-1600 1分露出×4
0枚 DSSコンポジット(40分露出) 300mm RawTherapeeによるトーンカーブ、レベル調 
整他 トリミングあり)

これに先立ち、ドリフト法による極軸調整を実施しました。当方の昨夜の撮影場所が南
東向きの自宅ベランダで北極星が見えない環境でしたので、ドリフト法のみによる追い
込みとなります。Web上でのユーザーブログ情報を参考にしました。
1)androidアプリなどを手段としてある程度の北をとる。雲台の水平もとってhiglasi
を設置する。
2)南東の星を対象にドリフト30秒実施 → ガイドしているときの星像もそのまま横
に長い形状となり、やや混乱。ガイドしていないのと同じ光跡。
3)一度電源をhiglasiから外し、再度南東の星を対象にドリフト30秒実施 → ガイ
ドしているときの星像、やや斜めではあるも、2)のときとは違い、ガイドしている様
子は見られる。
4)雲台調整を繰り返し、ほぼ正常なー〇ーとなる。
5)次に北東の星を対象にドリフト30秒実施 → すこしずれているので、また雲台調
整を繰り返す。
6)以下、4-5)を数回繰り返す中で、追い込み完了
こんな挙動でした。


2015年11月16日月曜日

近況 不具合報告+

① ■Higlasi-2.1
ver 100  追尾中レリーズOFF機能に不具合があります。
症状:
sw2-3 で時限を決定し追尾スタート
sw2-3 sw3-2 で追尾中レリーズOFF状態になります。
通常ここでVRにより時限を変えsw3-1 で追尾再開になるのですが、再開しない不具合です。
sw2-2 sw2-1 の状態では問題ありません。

バグフィックスは少し時間をください。
現在ver110 を制作中です。
このバージョンでは導入機能を充実させる予定です。現在完成度は90%くらいです。
詳細は後日このブログでご報告致します。

② お客様から中華製USB電源のオートシャットオフが数秒ではたらく云々のご連絡を2件、頂いております。
1件は電源の問題だった様子で、他方はブツを送付頂いております。

③ Higlasi-3B赤緯モードの完成度は随分上がりました。
お客様に評価と指示を頂き、改善する内容です。バージョンは16を数え、後1-2回で完成のレベルです。赤経は他社様製品ですが、今朝方、お客様より以下のご報告を頂きました。


NGC253 & NGC288、
f=600mm F10 ISO200 にて、露出20分1枚、16分で7枚、8.4分1枚をコンポジット
ガイドソフトは PHD2 。
①の問題点
追尾中レリーズOFF機能はVRによる時限変更時、AD変換値が駆動モーターの影響を受けるためめ、チラつきが起き、それをソフトの変更だけでは現時点改善できません。
VRによる時限変更時にモーターを止める事でチラつきを止める事は可能なのですが、それではNGのお客様もいらっしゃいます。
ここは操作性も含め、もう少し考えさせてください。。

■ちょっと追記
ソフト変更で液晶表示を改善(少しは見やすくなった程度)できる目処が付きました。。




















2015年11月11日水曜日

Higlasiの表示

お客様にご協力を頂き、Higlasi-3B DECモードの充実を進めています。
今回、導入時に便利な回転角を ±deg.min で表示できるようになりました。
当然DECだけでは面白くないので、Higlasi2*についても ±h.m 表示できるようにコードを触っております。

年内にはそれっぽいブツはできると思うのですが、1点、問題があります。
実はHiglasi-2*のROMが足りません。
CPUを変えれば、問題は無いのですが、それではソフトのバージョンアップだけでは対応できません。
そこで、バージョンアップ時はVRでカバーできる時限のプリセット機能を無くす方向で進めたいと考えております。

その前に Higlasi-2.1 を作らなくてはなりません(苦笑