Higlasi-1A,1BではPモーション1周期あたり20サンプリングで評価していたのですが、2Aでは周期が短くなり、サンプリングが16に落ちたため、解像度が3倍になるよう改造しました。 上:サンプリング16 下:サンプリング48 Y軸はモーター駆動パルスに対する回転角の相対値で@1.227秒角です。 下のグラフの波形を11(p-p)と評価するなら Pモーションエラー値は 11*1.227 = 13.5秒角(±7)となります。 注意 :これはあくまでも検査機から吐き出される数値です。 実機でも近似するのですが、機材の重量や重心位置により必ずしも、一致しない事もあります。 また、経験上、個体差やこの検査治具では発見できない追尾エラーも起こります。 できる事なら、Pモーションエラー値は製作者としては保証値としたいのですが、全ての条件での評価検証ができないので、参考値とお考えください。 検査方法はHPでも書いた通りで、ウォームギヤに直結したロータリーエンコーダの出力パルス幅時間で、モーターを駆動するパルス数を計数し、そのバラツキをチェック、Pモーションエラーに換算します。 モーターの駆動1パルスで、ウォームギヤ(赤経軸)は1.227秒角回転します。 正確に回転角1度を測定する事ができれば、2934パルスで1度回転するはずです。 検査機はこの2934パルスとの差を計数、エラー換算し評価します。 検査ではウォームギヤ全周をチェックします。 余談:今はまだ積極的にPECを使用しておりません。 理由は今までの測定治具ではノイズが多く(一番上のグラフ)、偏芯量を正確に読む事ができなかったためで、今回の改造で、少し道が開けたかも知れません。 試しに、積極的に偏芯させたプーリーで測定してみました。 突っ込み白満載ですが、効果が期待できるかも知れません・・・今後のお楽しみです。 今週 Higlasi-3の試作板金が上がってきます・・・。