2011年12月7日水曜日

1軸ポタ赤の月追尾?

10号機の月追尾モードをテストするため、
月の平均速度とされている恒星モードの96.35%速度で月を撮って見ました。

知りませんでした。
星と月の軌道はこんなに違う事を・・・・(恥ずかしい)。

左下:木星 右上:月 約40分。
200mm 40分
これで、月追尾と言えるんかな~?
月追尾モード ---> 月追尾モドキ?
仕様書に書くとしたら、
「恒星モードの96.35%速度(月の平均速度)モード」  かな~・・・。

写真から木星のズレ幅は277px(1227秒角)/40分(36000秒角)ですから、恒星の96.6%で追尾しております。

月を撮影する場合、例えば下の写真はISO100 1/800 で、三脚さえ不要です。
1000mmくらいでアップ撮影するならともかく、
このクラスのポタ赤で、月追尾モードは必要なのだろうか?の疑問が湧いてきます。
200mm f/4 ISO100 1/800


3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

月の運動の追尾は私も搭載しました。が、ポラリエも搭載しているので、面白半分でやっただけです。
あまり意味のあることではないですね。マイコン制御で何でも出来るので、スイッチが余ったから積んだだけ…と言うことです(笑)

月の動きは年間を通じて変化するので、そのために「平均速度」にしますが、それでは正確でないし、赤緯方向にもけっこう動きます。
竜爺さんの作例は月がズレていますが、だいたいそんなものだと思います。

今週末の月食を撮影する場合、写野を月に固定しておいて、バックの星空を流して撮影しするとか、そう言うときには便利かな? とは思いますが、そうやって撮影して、面白い写真が撮れるわけでもないですよね(笑)

>月追尾モード ---> 月追尾モドキ?
>仕様書に書くとしたら、 「恒星モー
竜爺さんのこういう真面目なスタンスが好きでファンになっちゃいます(笑)
ポタ赤は「お手軽撮影用」「自作の延長」「本式の赤道儀ではない」「撮影失敗はユーザーの責任」なんて思われていますが、「星野写真撮影機」ですから、製品としては眼視用赤道儀よりもよほど確実に動作する必要がありますよね? 確実なスペックを公称することも大事です。
撮影に便利な機能も搭載する必要があります(DPPA撮影、オートガイダー、シャッター制御など)。
ただの「回転台座」をポタ赤と称して、Pモーションも検証せずテキトーにヨサゲな値を示したり、明示していないのが現状なんですよねぇ。今後は精度の悪い回転台座がたくさん登場してきそうです。
反面、アイベルさんのCD-1は私は評価しています。流用品であることを明示しているし、たくさんのアクセサリーがあって「自作ポタ赤の楽しい部品を提供してくれる」ので、自己責任でいろいろ楽しめます。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん

>確実なスペックを公称することも大事です。

賛成です。
もし、市販されているポタ赤と称される赤道儀に、もう少し詳細なスペックが書かれていたなら、作ろうなんて思わなかったかも?知れません(笑
安いお買物では無いですから・・・ね。

匿名 さんのコメント...

月追尾モードはポタ赤には、ほとんど必要はないですが、月面を強拡大する観測の場合には有効です。

掩蔽観測者は月を望遠鏡の写野に入れて3~4時間もそのままにするので「月追尾モード」はあった方が便利です。
しかし、月の平均速度では不十分だし、赤緯にも動くので、完璧にやるには普通の赤道儀+随時自動導入(各天体の動きに合わせた)が必要です。
それをやったとしても、様々な原因で月は写野からズレるて行くでしょうけど。

その昔、月面の強拡大撮影に「コピーフィルム+超軟調現像液」を用いることが流行しました。
感度はIS08(!)ほどと低いので、あんなに明るい月でも10秒近く露出することがありました。
そういう場合は月追尾モードは必要です。皆さんモータードライブに手を加えたり、極軸をわざとズラして月の速度にして撮影していたのです。
月を10秒も露出して撮影する手法はデジタル時代にはあり得ない。とは言いません。マキシマム・エントロピーの画像復元が有効かも知れませんから。
しかし、最近流行の多数コマ合成の画像処理の方が理論的に優秀なので、月面を10秒もかけて撮影することはないと思われます。