最大荷重、破壊荷重について・・・
お客様の ガタ報告 で表題項目が問題になってきたように感じます。 Higlasi の設計を始めた頃、この業界の事をほとんど知らない私は表題項目やピリオディックモーション(以下Pモーション)を測定するためのスタンダードが存在しない事に驚きました。 それにも関わらず、最大荷重とPモーションは機種選定時の判断で大きなファクターであることは天体を趣味とされている方々のブログで知りました。 Higlasiを通し、多くの方々と知り合い、中でも重鎮的存在の匿名さんともTELで話す機会があり、彼の見解でも最大荷重とPモーションの評価はそれぞれの会社の独自基準って事でした。 Higlasiでは可能な限りこのブログやHPで公開してきたのですが、もう一度、数値の根拠をメモしときます。 最大荷重:3.5kg ステッピングモーター検査の合否は0.1Nmです。 このトルクがベルト歯車 16:44、ウォームギヤ 1:60 で赤経軸に伝達されます。 つまり、0.1Nm×44/16×60/1 = 16.5Nm ギヤの伝達効率を30%として4.95Nm これは回転軸の中心から10cm位置で約5kg で、経年変化(ギヤのワックス等の劣化)を考慮して 3.5kg としました。 装置の剛性に関しては全く考慮しておりません。 剛性に関してのテストはこんな事をやりましたが、的確かどうかは不明です。 http://tatsujijii.blogspot.jp/search?q=%E5%89%9B%E6%80%A7 破壊荷重:8kg 写真の通り、赤経軸とウォームホイールは4mmのビス2本で固定されています。この固定限界が10kgです。つまり、赤経軸から10cmの位置で回転力を与えると、固定ビスが滑りはじめます。これが滑ると、ウォームギヤとの接触条件が変わります。 ここから、破壊荷重を8kgとしました。 これは搭載荷重8kgを保証する数値ではありません。 装置が壊れてしまうかもしれない数値とお考えください。 新たなパラメーター ガタ報告 のMASAさんからのコメントで赤経軸延長上10cm位置で3.5kgの荷重を加えた場合どうなるか? これはまさにガタ報告を頂いたお客様の使用環境でどうなるか?を表現するパラメータだと思います。これに関しては、全く考えておりま...