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2月, 2012の投稿を表示しています

感謝

今日、雪の中(関東の意味)数名の方に Higlasi-1A が届きます。 看板も無い、信用も無い、ただただこのブログやHPで、わいわい書いていただけの僕を信用し、¥35000円の大金を託してくださった方々に深く感謝致します。 物作りで糧を得て34年、これほど "思い" を注いだ製品は無かったと記憶します。 一生懸命作りました。 それでも機械である以上、まして電子回路がプログラムで動いている以上、想定外な事は起こるかも知れません。仕様通り動作しないかも知れません。その時は誠意を持って対処致します。 また、通販でよく耳にする・・・ 「こんなハズじゃなかった」 を避けるため、製品仕様もできるだけ細かく書きましたが、それでも十分では無いと思います。 もし、仕様の不備でご迷惑をかけましたら、お詫び致します。。 これからも、人生が続く限り、製品の改良を含め充実していく予定です。 宜しくお願い致します。 浅野達也

ピリオディックモーション検査、合否の分かれ目

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十数台の検査をしていると、合否に迷うブツに遭遇します。 まあ、そんな時は涙をのんで原則 「否」 を選択しなければなりません。 今回、最も迷ったブツのデータはこれです。 ホイールの全周データ Y軸:Pモーション(秒角) X軸:回転角(度) 中心部のうねりは治具の問題で、Pモーションの評価は波形のP-Pと考えてください。 (平滑化は行なってません) 私の評価は±25秒角です。正にボーダーライン上のブツです。 ・・・で、一昨日は久しぶりに天気が良かったので、このデータを持つブツの実力を実写で確認しました。 168秒*15枚(42分) 拡大すると・・・ 11ピクセル、まあ~見事に±25秒角、正にボーダーラインです。 このボーダーなブツで、真面目に撮ると・・・ 168秒*4枚 200mm ISO800 原寸拡大で・・・ ボーダーなブツでも、この程度の写真は写ります・・・。 注意: 全てのHiglasi-1Aでこの写りを保証するモノではありません。 ちなみに、Pモーション測定で最もエラーが少なかったブツのデータはこれです。 こんな結果ばかりだと、良いのですが・・・。 Pモーション検査治具については、こちらをご覧ください。 http://ndl2000.sakura.ne.jp/sekidougi/p-motion_jigu_00.htm

本日・・・

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本日から、やっ~~と、ご予約を頂いた方々に・・・お嫁入りです。 我がまま言わんと、ちゃんと、お役に立てよ!娘達!! ご予約を頂いた方には既にご連絡しておりますが、未だ受けてない方がいらっしゃいましたら、 「着てないぞ~」 ・・・と、一報を御願いいたします。 少し整理し、それから標準品の生産を始めます。 ある程度の在庫も欲しいので、通販サイトの開設は3月下旬になると思います。 15:10 出荷!「戻ってくるんじゃないぞ~~」と、見送りました。

進捗

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ご予約頂いた台数分+αを只今、エージング中です。 今週いっぱいエージングし、治具によるPモーションのチェックをし、合格品の中の数台は実天体でPモーションを確認する予定です。 製品の底にシリアル番号を設け、検査で得られたデータを管理します。 検査パラメータは ・消費電力(トルク100%,130%) ・スタンバイ電流 ・停電電圧 ・恒星追尾クロック周波数 ・トルク100% ・トルク130% ・治具によるピリオディックモーション値(720ポイント)

取説と操作フロー

まだ仮設ですが、Higlasi-1A関連ドキュメントの ダウンロードサイト を作りました。 現時点、取説と操作フローの閲覧が可能です。 ご質問等はメールでお願い致します。 mail:   bzk00100@nifty.com

ひとりごと・・・

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なかなか順調とは言えませんが、Higlasi-1Aの生産中で、ブログのネタがありません。 作業部屋兼実験室兼書斎兼工場?兼・・・なモノで、物理的理由で、 とりあえず10台毎の生産です。 アセンブリしたブツをねじ締めするだけで完結する生産では無く、子部品を削りだし調整している箇所もあり、指先は職人のそれに近づいて来ました(小さな傷だらけ・・・苦笑) 先ずはご予約を頂いている方のブツを最優先です。。 ですから、通販サイトの開設は来月になりそうです・・・。 ポラリエはレンタルされてるんですね。(生産が一段落したら借りてみるかな~~) ・・で、仕様を見てて、ん? って思う項目が ”ベアリング数” これって、購入を考えている人にとって必要な情報ですか? ちなみに Higlasi-1Aのベアリング数は4個と切削軸受け1個です。 それと、コンパスは内蔵電池やモーターの影響を受けないのかな~~~の疑問。 脱サラし12年、その内10年をここでやってます。。

進捗

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予定を少し遅れ、量産板金が届きました。 恐る恐るの仮組み、干渉も無く、無事組み上がる事を確認しました。 これから、製作します。 レザートーン塗装がいい感じです。 Higlasi-1A で唯一、機能メリットが無い贅沢仕様で、コスト通常塗装の倍です。 この写真ではピンク系に見えますが、照明の加減で随分変化し、太陽光下では「青」が入ってきます。 重量は810gになりました。 レザートーン塗装分、予定より10g重くなってしまいました。 操作パネル面 背面 ( 左:レリーズ 右:電源 )

70℃ 8時間 続き

昨日、発砲スチロールの恒温槽70℃で8時間放置し、グリス落ち等の影響をチェックするため、今朝8:30から約10時間、500倍速で運転しております。 時々止めて、回転の滑らかさを手動でチェックしましたが、今のところ、問題はありません。 後、数日、500倍速でエージングします。

70℃ 8時間

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やらな~な~・・・と思いつつ、なかなか出来なかったテストですが、燻製器で使用した温調器、ハンダゴテのヒーター、頂いたカニの発泡箱で恒温槽を作り、標題の件、なんとか今日無事終了しました。 メカ、電気、共に不具合は発生しませんでした。 その実機で、動作確認・・・今日のオリオンです。。。

進捗 他

昨日、板金屋さんから納期5日遅延の連絡がありまた。 現時点、ご予約を頂いている方々への納期(2月末)に変更はありません。 こんな事もあり、少し時間が取れたので1号機も出来てないのに2号機の構想を・・・ 1号機の試作機(1~10号)でテストのため、いっぱい写真を撮ったのですが、度に、不便を感じました。 オリオンやアンドロメダ、昴など、比較的大きな撮影対象は、広角、高感度、数秒の露出で位置を掴み、絞っていけば何とかなるのですが、天王星を200mmで・・となると、その位置にカメラを向ける作業が大変で、度に、2軸が欲しくなりました。 ・・・で、2軸です。 構造的に同じブツを2台合体で、実現し、ブツ1台は超小型1軸?として動作する・・ような。。。 赤緯軸用は例の安価なギヤを使用できるので・・・・売価7万円くらいで。。。でけへんかな~~と。。 コントローラーには時計も載せないと、、そうなると、時計の調整も必要になるし、座標変換も必要やし・・・・ユーザーインターフェースとソフト開発に多くの口数が必要になりそうな予感です。 さてさて、どうなりますやら・・・。 ・・っと、その前に、1号機の生産に集中しなければ・・・。

EEPROM

書こうか書くまいか・・・、書いたとしても、誤解を招く恐れもあり、まして、多くの方にはどうでもいい内容なのですが・・・、良い事も悪いこ事も公開を原則として、この開発ブログを書いてきたので、書く事にしました。 CPUのハードウエアに感心がある人には面白い内容かもしれません。 Higlasi-1Aは電源をOFFする時、赤軸位置情報をCPUチップに内蔵されているEEPROMに書き込みます。電源再投入で、先ずこの情報を読み、赤軸を仮想原点に戻します。 ・・・で、Higlasi-1A基板の検査をしていると、EEPROMに書きこまれたデータが消える(内容が変化する)現象を発見しました。チップの交換で現象はなくなり、在庫52個のチップに対してもチェックし、同様の現象は確認できなかったので、チップ単体の不良である事を切望しますが・・・。 もし、出荷後にこの現象が起きると、EEPROMの内容が化け偶然書かれた数値がゼロになるまで仮想原点を求め戻る事になります・・・。 (STA_swで止まり、追尾動作には影響ありません) EEPROMと言えば、20年以上前、EEPROMが量産品で市場に出始めた頃、最も評価の高い日本のメーカーさんのチップで同様の現象を見つけた事があります。 書き込むデータによって翌朝、データが化けたり、化けなかったりするのです。これはEEPROMの構造を如実に語る現象で、絶縁被膜の漏れ電流が多かったために発生したのですが、まあ~、この時は大騒ぎでメーカーさんとワイワイやった事があります。この発見でこのメーカーさんの製造信頼性が一歩上がったと感謝されました。。 生産時、同様のチップ不良は検査で発見できると考えます。ご安心ください。

-15℃ エネループ6本 放電特性

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標題のデータが取れました。 条件:気温-15℃ トルク標準 恒星追尾モード +15℃ --> -15℃ で約30分 7%の能力低下を確認しました。 エネループは想像以上に優秀な電池ですね。。。 下は+15℃の放電特性 条件:気温15℃ トルク標準 恒星追尾モード アプリからデータ保存直後、BIOS画面になり、XPは二度と立ち上がらなくなりました。 上記データはHDDから取りました・・・。

百均のNi-HM二次電池の放電特性

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百均のNi-HM二次電池8本の放電特性 条件:気温10℃ トルク標準 恒星追尾モード 停電検出6v 使用電池は中国製で1.3Ah品です。 充電器を含め、¥1000弱の投資ですが・・・。 次はエネループの低温テストです。 エネループのHPで確認すると、-20℃で使用可能の表記があるので、明日、冷凍庫でチェックしてみます。。

エネループ6本での放電特性

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OSがクラッシュする事なく、標題の件、900ポイントのデータが取れました。 予想通り、6時間以上は持ちそうです・・・。 条件:気温15℃ トルク標準 恒星追尾モード 停電検出6v 明日は百均電池8本の特性を測定する予定です。。 一年ぶりのオリオン、やっと玄関先で撮れる季節です。