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最大荷重の根拠

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昨日、最大荷重について、お問い合せがありました。 「所有の撮影機材では、合計2.5kg(K-5、レンズ70-200mmF2.8)ですが、搭載可能でしょうか?」 ・・・と。 Higlasi-1A の仕様は ・最大荷重 2.2kg です。 そこで疑問がふつふつと・・・。 他社様の最大荷重の根拠はどうなっているのでしょうか? 業界の方、ご存知なら、教えてください。。 以前、ブログでも書いた様な記憶があるのですが、Higlasi-1A の最大荷重 2.2kg の根拠は以下の通りです。 ① 極軸を調整するポジジョンで試験棒を使用し最大荷重をかけます。 ② その時の歪量(変位)をダイヤルゲージで測定 ③ 雲台を90度回転し同様の測定をします。(写真) ④ ②③で得られた数値をあるポイントを支点とした角度計算し、変位が0.1度以内。 言い換えると、DPPA後、カメラの向きを変えても、重心移動による極軸のズレは0.1度以内です。 (但し、三脚や雲台の変位は考慮しておりません) 感覚的には三脚や雲台の歪の方が大きいと思います。 こんな問い合わせもあり、昨夜はシグマの50-500をひっぱりだし、eos60D に取り付けたところ 雲台を含め、3kg強でした。 Higlasi-1A に載せるとこんな感じです。 軸トルクは3kg以上ありますから、当然ですが、エージングモードの800倍速?で問題無く回転します。 DPPAを含め、操作上の問題はありません。 撮影テストでもPモーションエラー値に変化はありません。 丁寧に扱うとすれば、使用可能として良いのかも知れませんが・・・・。 重要なポイントとしての使用感に・・・。 僕は他社様のポタ赤を実フィールドで操作した事が無いので、使用感の比較ができないのですが、三脚、雲台の剛性も弱く、テーブルに固定した場合(上の写真)と比べると、全体としての、ふにゃふにゃ感は否めません。 ですから、当社としては、最大荷重 2.2kg と考えます。 ですから、2.5kgの機材は推奨できません・・・とします。。

APECE でやろうとしていること・・・

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fig-1 は Higlasi-1A のピリオディックモーション検査に於ける3周期(108分)分相当の代表的性能です。 fig-1 Y軸を秒角に書換えると この様に、大体±20秒角に入るよう、調整します。 フラグシップな Higklasi は、これを、±10秒角以内に入れてやろう・・・・・の企てです。 方法は難しくありません。 fig-1 のデータからスピードの変化を読み取り、補正するように、モーターの速度を制御してやればいいだけ・・・ちょっと電気が分かる人なら、カンタン? ・・・で、やってみると、 ぱっと見た目、ええ感じです。 Y軸を秒角に書換えると・・ 多くの場所で、それっぽく、目標値以内に収まっているので、直ぐにでも実現しそうですが、±10秒角を超える所もあります。 原因は何でしょう?測定器のノイズでしょうか?ホイールのキズでしょうか?モーターのせい?制御の問題?平歯車の不良?偶然?根本的な問題?テーブルの振動?ソフトのバグ?・・・。 更に、ホイールを全周で測定すると まだまだ、完成は遥か彼方です。 商品開発に於ける正常系(理論通の動作)の設計は難しく無いのですが、異常系をどのように評価するかで、トータル性能が決まります。異常系を軽視すると、当たり外れの多い製品になります。 (余談ですが、制御の世界では異常系の設計をしっかりやらないと人命に関わります) サラリーマン時代、正常系は3ヶ月で動作し、見た目は完成間近で、それを見た営業が動き出し、止めるのに苦労した事が有ります。その製品の完成は更に、2年間が必要でした・・・。 さて、フラギシップな Higlasi ですが、完成目標 2013年12月 残り、1年と4ヶ月です。 先ずはピリオディックモーションの測定器をつくり直さなくては・・・。

フラグシップな Higlasi の肝

A ctive P eriodic E rror C orrection E ngine ( APECE )の開発宣言(汗 賢い方なら、技術的な問題の90%以上を解決してから書くべき内容ですが、どうも昔から公な場所(サラリーマン時代は開発会議)で宣言しないと、力が出ない性分なモノで恥ずかしながら、小さな声で・・・。 目標はピリオディックモーション±10秒角以下を保証するポタ赤の製作・・・・現実的には測定器レベルになると思います。 ±10秒角の根拠は現行のHiglasi-1Aが出荷時の検査で±20秒としております。(公称値±25秒角) ウォームホイールを少し大きくする事で、2割改善し、さらに表題のAPECEで50%以上改善してやろうとう魂胆です。(もちろん商品レベルです) まあ、経験上、開発前の考え通りになった事は無いので、何が起きるか分かりませんが・・・取り敢えずのスタート宣言です。(もしかしたら数ヶ月後、この投稿は消えてるかもしれません) 目標は2013年12月リリース。。。 時々、ここで、進捗報告を致します。。さてさて、どうなりますやら・・・(楽)。

フラグシップな Higlasi

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フラグシップなHiglasiを作ろうと、CADを立ち上げ、Higlasi-1Aの図面を開き、ながめて・・・。 先ず、 ウォームホールに接続するシャフトの太さを決めなければと考え・・・。 ・・・で、太いにこした事は無いのですが、その根拠は?の疑問。 さらに積載重量は? ・・・で、 これから作ろうとしているのは、あくまでも、カメラ用三脚に乗せて使用するポタ赤ですから、フラグシップと言えども、3kgまででしょうと考え、写真の様な測定をしました。 ・ Vブロックに8mmのシャフトを載せる。 ・ Higlasi-1A 用の雲台座、雲台ステージを取り付ける。 ・ 標準的な自由雲台にカメラの重心位置に溝を刻んだ測定用シャフトを取り付ける。 ・ バネ測りで3kgの荷重をかける。 ・ Vブロックから23mm位置をダイヤルゲージで変位を測定する。 結果: 変位は28μm でした。 ですから、シャフトの変位角はだいたい atan(0.028/23) = 0.070 deg  です。 この数字の意味する事は、単純に考えれば、最悪の角度(シャフトに対し直角、つまり、赤道上)で、3kgのカメラ機材を搭載し、雲台や三脚、赤道儀筺体の剛性による変位をゼロとした場合、4分の追尾で生じるエラーが最大4.4秒角って事です。 しかし、実際には、この3kgの機材でDPPAし極軸を決定する理由ですから、シャフトの変位角はDPPA後の機材の重心移動による、シャフトに掛かる重量変動で計算すべきです。 その場合の計算をどうすれば良いか難しいですが、どんなに多く見積もっても、シャフトに掛かる重量変動は1Kg以下でしょうから、その場合の追尾エラーに於ける影響は同様に計算して1.4秒角以下だと推測できます。 この結果だけで判断するなら、ポタ赤カテゴリーの赤道儀はシャフト径8mmでOKって事になります。 今、シャフト径10mmを持って無いので、測定できませんが、近日中に比較テストをやってみます。

カーチスデジカメ法 (DPPA)

カーチスデジカメ法について問い合わせを時々頂きます。 僕の方法はかなり雑ですが、慣れれば数回のDPPAで誤差0.2度以下に追い込めます。 ・・・・HPの一部を更新しました。 http://ndl2000.sakura.ne.jp/sekidougi/kyokujikuawase_00.htm

ウォームホイールの再生?

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モノ作り屋として、当然の事ですが、満足のできない成果ブツは廃棄します。 でも、それが、1つ数千円もする部品の加工品とになると、ゴミ箱では無く、✕品として、保管したくなります。でも、多くは、使われる事も無く、ゴミ箱へ・・・。 Higlasi-1Aの歩留まりはだいたい85%~90%で、(とても商業ベースではありません[汗汗])当然、使えない高価な部品が溜まってます。。。 ・・・で、使用実績は無いのですが、何とか救済できないかと、こんな事をやってみました。 加工ミスで偏心量が検査規定値より大きいウォームホイールの軸穴を拡張し、真鍮シャフトを圧入、生爪チャックで、シャフト穴を開け直す・・・。 使えるかどうかの判断はこれからです。。

ご迷惑申し訳ありません。

お客様宛て facebook から、たびたび 「Tatsuyaさんと写真や近況をやり取りしましょう」 ってメールが来ていると思います。 今回は誤操作では無く、車で岡山に向かってる時間です。 ご迷惑申し訳ありません。

ひとりごと・・

趣味の気楽さは書くに値しませんが、少なくて人様からお金を頂いた以上、命の限りHiglasiを進化させる事は開発者の責任と感じております。 ここのところ、在庫ゼロの日がたびたびあり、ご迷惑をおかけしました。 今週末には、しばらくは大丈夫と思える在庫の目処が立つと思います。 (旋盤で削りながら合わせ込む部分が4箇所あり、工数がかかります) 工数と言えば・・・天文雑誌に小さなポタ赤の内部写真が載ってました。 いろんな意味、スゴイです。 たぶん工数はhiglasi-1Aの10%以下、材料費は20%くらいだと思います・・・。 でも、型代はそこそこかけてる様子ですし、どのくらいの市場を想定しているのでしょう? 面白いです。 さて、Higlasi の進化ですが、どちらの方向に進むべきか・・・・未だに結論に達しておりません。 今、いろんな方向の基礎技術を勉強中です。 今月号のトラ技を見ていても、面白そうですし、そんな事やる前に、やらなければならない事がいっぱいあるし、お金は無いし(苦笑)。。。 Higlasi-1A は200mmまでのレンズでそこそこの絵が撮れる事をターゲットとして開発しました。 山が趣味の方から、とにかく軽いポタ赤を望まれ、次機種はそちらの方向かとも考えていたのですが、山で最も使うであろう24mm以下のレンズでしたら、たぶん、上の小さなぽた赤に持っていかれるでしょうね。 そうなると、やはり、フラグシップ機ですか? PECを積極的に取り入れ、ベルトドライブで、早回しが静かな(苦笑)、ピリオディックモーション±10秒角を保証できるような・・・。 作りたいな~~。。。

業務連絡

今朝、7:30 「Higlasi フォームからの問い合わせ」 でご連絡頂いた方がいらっしゃいましたら、 メールにて、再度ご連絡を御願い致します。 文字化けで内容が分かりませんでした。 宜しく御願い致します。 bzk00100@nifty.com

ひとりごと・・・

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サボっていた理由では無いのですが、相変わらず、時間の流れが速いです。 Higlasi-1Aをご購入頂いたお客様からDPPA中や復帰時のモーター音が大きい旨のメールを頂きます。。 大きいのです、正直、安っぽい音で、悲しくなります。 これがどうしようもなく・・・。原因はハッキリ理解しております。 でも、現時点、どうする事も出来ません。 ギヤヘッドを使わず、500倍速でDPPAできる事の弊害?です。 電気的にダンピングを抑える方法はあるのですが、倍ほど電流を消費します。 平歯車の噛み合わせを強くすれば、小さくなりますが、偏心を吸収できません。 ベルトドライブにすると、良い感じになるのですが、コストは3000円ほど上がります・・・。 ・・・でも、何か対策を考えなくては・・・。