2012年10月13日土曜日

Higlasi-2A 進捗


Higlasi-2Aの評価は現時点、大きな問題も無く進んでおります。
この機種の売りの一つであるところの剛性は写真のとおり



回転軸(極軸)の中心から100mm離れた位置に3kgの重りをぶら下げ、反対側のフレームで回転軸と並行位置2箇所の変位をダイヤルゲージで測定し、フレームのねじれ、つまり極軸の変位角度を算出します。
測定点2箇所の距離は30mm 変位は30umと45umでした。
atan(15um/30mm)より、約0.03degの変位を確認する事ができます。このエラー値は4分の撮影で2秒角相当ですから、問題は無いと判断します。

しかしです。
私が所有しているカメラ用三脚はふにゃふにゃで(決してバッタモンではありません)、Higlasi-2Aの剛性を実感できる評価ができません。

いまさら何ですが・・・。
±10秒角のPモーションエラー性能を持つ高性能と称されるポタ赤でも、三脚の剛性が十分発揮できる時、この性能が映像に反映できるのであって、ふにゃふにゃ三脚では・・・。
三脚が完璧であっても、Pモーション周期が24分の場合(Higlasi-2Aの場合)、6分でほぼPモーションエラーを全部喰ってしまう理由ですから、APS-Cセンサ+200mmのレンズで撮影すれば、極軸エラーがゼロであっても、3ピクセルはずれるワケで、オープンループ制御(ノータッチガイド?)のポータブルと呼ばれる赤道儀においてはこのあたりが、限界かも知れません。
技術的には、Pモーションエラー値はあと一桁下げられるかも知れませんが、ふにゃふにゃ環境では描写精度に反映できないかも知れません・・。

高倍率でPモーションエラーの測定ばかりではつまらないので、昨夜は70mmでカシオペアを覗いてみました。
238秒 f/4 ISO400 70mm Higlasi-2A(試作A)


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