2012年10月4日木曜日

ふらぐな Higlasi Pモーション

雲台(マンフロット410)のゴムラバーを剥がし、昨日と同じギヤの噛ませ位置で60分、追尾しました。
① 300%pix
スケールは40 x 110 ピクセルでレンズは 363mm です。
昨日のようなヘタリはなくなりました。
363mm から1ピクセルは約2.47秒角に相当します。
ですから、エラー幅は4~5 ピクセルと評価して±5~6秒角くらいでしょう・・。
測定治具との誤差を許容範囲とするなら、ホイール全周でも同レベルの精度は期待できるかも知れません。

この撮影のDPPAは
同時刻のシミュレーションは
極軸のズレは0.3degくらいでしょうか?
0.3degの極軸ズレで60分追尾すれば計算上のエラー E は
E = 3600 * (0.3deg * sin(90 * 60 * 60/21600))  から
  = 280秒角
①写真から流れ角を計算すると
110*2.47=272秒角

・・・・ちょっと、出来すぎて、気持ち悪いです。
ふにゃふにゃの三脚や雲台によるエラーが消えてるような・・・。
もう少し、考察が必要です。。

極軸のズレを0.2degと評価すれば、同様に・・・
E = 186 秒角
実エラーとの差約100秒角が、ふにゃふにゃ三脚のせいになる理由ですが、
1時間で100秒角ですから、4分で6.6秒角のエラーになる?

ふにゃふにゃ三脚の影響は大きいと評価するか、無視できるかは、ユーザー様にお任せするとして、重たい機材を使用する場合はふにゃふにゃ部材の影響を少し考慮する必要がありそうです。。

進捗追記:2台目の試作機もデータを取れるレベルまで仕上がりました。
測定治具を未だ2A用に修正してないので240degまでしか測定できませんが、まあまあな性能は出ています。
中央のうねりは治具の偏芯の影響です。

今、フレームの材質をアルミと鉄で迷ってます。
アルミとすれば、本体重量を1kg以下とできるのですが・・・。
剛性を重視するなら・・・・鉄です。。


4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

間違っていたら、ごめんなさい。
写真のPモーションは、もっと大きくないですか?

直感的に思っただけですが、撮影レンズが363mmならば、追尾の許容誤差はちょうど±5~±6″です。
となると、テスト写真の縦に流れた星の軌跡は“完全にまっすぐで曲がりはわからない”のではありませんか?

テスト写真の曲がりからだいたいの見当で判断すると、この363mm望遠の1/3くらいの100mm望遠なら、エラー幅が1/3になって、軌跡の曲がりはほとんどわからないように思います。
すると±20″くらいのPモーションではありませんか?


竜爺 さんのコメント...

匿名さん こんにちは・・

363mmですから、eos60Dの場合、画角は
= 2*atan(22.5/2*363)
= 3.55度です。
センサーの画素は5184*3456ですから
ピクセル間の角度は
= 3.55/5184 * 3600
= 2.47 秒角です。

写真はピクセルイメージが分かるように3倍拡大です。
最も変動している部分で4~5ピクセルありますから
±5~6秒角と評価しました。

如何でしょうか?

昨日の写真で2倍です。

匿名 さんのコメント...

竜爺さんの計算法は私と全く同じですね。
となると±5~±6″が出ているのですね!
それにしては曲がりが大きいように感じたのですが、星像がよほどシャープに写っているのでしょうね。
これはPモーションの複数の要因が相殺し合った偶然の好結果ではないとしたら、驚異的な数字ですよ!
今までのご研究の賜ですね。
ギヤの組み付けのテクニックなのでしょうか? エージングの結果でしょうか?

世間ではPモーション±5″などと気楽に言われていますが、そんな赤道儀は滅多にありません。
小型~中型赤道儀で「大当たり!」の調子の良い個体でも±10″弱です。
VPECを搭載した100万円のビクセンAXDでも±4″なのですから!

竜爺 さんのコメント...

匿名さん、おはようございます。

試作サンプル1/1で、ホール周2/60の評価ですから、こうして報告する事はハードルを上げるだけで、まだまだ大きな意味は無いのかもしれません(苦笑
100台生産して全てこの性能が出た暁には・・・褒めてやってください(笑
昨夜のテストで新たな問題を発見しました。
DPPAし、南の空を撮る場合だと、問題は無かった?のかも知れませんが、東西を撮ると、笑ってしまいます。
本体?雲台?三脚?たぶん三脚だとは思う(あって欲しい)のですが、へたってしまい、極軸がずれるせいか、大きく星が流れてしまいます・・・。