2012年10月5日金曜日

ふらぐな Higlasi 

まだ、ご報告できるレベルでは無いのですが、機材3.1kgはよほど重いらしく、たぶん、三脚のたわみが影響し、東西の撮影時、極軸が東西にズレた挙動を見せます。この件はこれから調査するとして、昨夜は西側に琴座がいい感じで見えたので、Higlasi-1Aの評価で使用した赤ハチマキ70-200f4をふらぐなHiglasiに載せ(むちゃくちゃ軽く感じます)軽い機材でのPモーション確認のため、M57を撮影してみました。

200mm 44分 500%pix 
200mmのピクセル間はeos60Dの場合4.43秒角ですから、Pモーションエラーは±5前後だと思います。エラー値は真南赤道上より少なめ(35%)になるハズなのですが、十分満足できるレベルだと思います。量産でこの性能が出れば、かっこいいのですが・・・(苦笑

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Pモーションの作例に写っている太い光跡はM57ですよね?
すると天頂付近を撮影されたわけですが、Pモーションの補正はされていますか?
天頂付近は日周運動がけっこうゆっくりです。

撮像素子の大きさから計算されるPモーションは、日周運動のもっとも速い天の赤道上での撮影でなくてはなりません。
もしも、天頂付近の補正をしていないとなると、35%ほど優秀と見積もっていたことになりますが?

竜爺 さんのコメント...

匿名さん

はいM57です。
ご指摘の内容は投稿の通り、認識しております。35%数値が良くなるハズなのに10/4の写真(真南の赤道付近)とあまり変化が無いので、Pモーション±10秒以下の世界は再現性も含め、これまでとは別モノと感じております。。
例の測定治具におきましても、±20秒角とはPモーションの再現性も異なり、これからどのように自分が納得できる評価をするか思案中です。
計算上のPモーションエラー値は±13秒角近辺になるはずですが、値として、その半分位の数値ですから、そこには何らかのカラクリがあるはずです。現時点、それが何かを理解しておりません。今はただ組み上がったブツを嬉しくて振り回しているだけですから(笑

匿名 さんのコメント...

理解しておられるなら良かったです。竜爺さんなら当然でしたね(笑)
天頂よりも北の空の星でPモーションを撮って、補正しない人ってけっこう多いものですから気になりました。

それと、原画のピクセルは最詳細ですよね? これも竜爺さんなら当然だと思いますが。

ウオームホイールが大きいとPモーションが少なくなるカラクリ、たんなる計算上の数値より良くなるカラクリは、私は理解しているつもりです。
ふらぐなhigulashiは、現行のと同じウオームネジですよね?
だとすれば…重心が狂ったままで使うポタ赤はとくに顕著なのですが、ウオームネジにかかるモーメント加重は、現行higulashiよりもかなり軽くなっていると思います。すなわち伝達ギヤやモーターにかかるトルクも少なくなっているはずです。ふらぐなhigulashiはウオームネジが軽く回りませんか?
加重が大きいと、とくにウオームネジの偏心に起因する周期的なトルク変動をまともに喰らって、そのシワヨセが伝達ギヤの噛み合いやモーターの取り付け部などにかかります。
トルク変動で荷重が重くかかったときには、伝達ギヤのクリアランスが詰まりモーターの取り付け部などがヨジレます(ウオームネジの回転が遅くなる)。
加重が軽くなると伝達ギヤのクリアランスやモーター取付部のヨジレは反発して(ウオームネジの回転が速くなり)元に戻ります。
この現象がPモーションの最大の原因です。ウオームホイールが大きくなって、軽々回るようになったので、Pモーションが減ったのだと思います。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん

ありがとうございます。
このような検討や推論は大好きです・・・。


①ふらぐなhigulashiは、現行のと同じウオームネジですよね?
>はい
②重心が狂ったままで使うポタ赤はとくに顕著なのですが、ウオームネジにかかるモーメント加重は、現行higulashiよりもかなり軽くなっていると思います。
③すなわち伝達ギヤやモーターにかかるトルクも少なくなっているはずです。
④ふらぐなhigulashiはウオームネジが軽く回りませんか?
>②③④同じ負荷ならそうですが・・・
⑤加重が大きいと、とくにウオームネジの偏心に起因する周期的なトルク変動をまともに喰らって、そのシワヨセが伝達ギヤの噛み合いやモーターの取り付け部などにかかります。
>少し?
⑥トルク変動で荷重が重くかかったときには、伝達ギヤのクリアランスが詰まりモーターの取り付け部などがヨジレます(ウオームネジの回転が遅くなる)。
加重が軽くなると伝達ギヤのクリアランスやモーター取付部のヨジレは反発して(ウオームネジの回転が速くなり)元に戻ります。
>ヨジレ量とエラー値をどのように評価するかが難しそうです。
エラー値から、(ヨジレ量+α)は算出できると思いますが、それがαなのかヨジレ量なのかの切り分けが難しいですね。αは例えばスラスト方向の変位かも知れません。
⑦ウオームホイールが大きくなって、軽々回るようになったので、Pモーションが減ったのだと思います。
>Higlasi-1Aの評価では機材の重さが約1.7kgです。試作機の評価機材は3.1kgです。ホイール径は1.5倍ですからテコの計算から試作機の方がギヤにかかる荷重は大きくなっているハズです。ですから、軽くなったからPモーションが減ったとは矛盾すると思います。

今回の試作、Higlasi-1Aとは少し構造を変えました。それが原因かどうかの検証方法はHiglasi-1Aを今回の試作機と同じ構造に作り変え、Pモーションエラーが±15くらいになったとすれば・・・ビンゴ~なのですが費用が・・・(苦笑。

匿名 さんのコメント...

M57の視直径はデータを見ると2.5′です。
これは淡い部分の端から端までのことでしょうから、もっと少なく見積もって2′とします。2′は120″です。
すると、竜爺さんのテスト写真に描いてあるグリッドの1マスは90″くらいですね?
という尺度で見ると、星の振れ幅はざっくりと乱暴に見積もって1マスの1/6くらいですから15″。±に直すと±7.5″です。天頂であることの補正を加えると±10″程度となります。
驚異的な高精度です。が、±5秒前後とおっしゃるのは、どうも少なく見積もりすぎのように思います。
M57の視直径では曖昧すぎるので、適当な離角の二重星を撮影されて、撮像素子上の分解能を確かめられては如何でしょうか。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん

いつもありがとうございます。

コメントを頂き、wikipediaを見てみたのですが、M57の角直径は1分×1分とありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E7%8A%B6%E6%98%9F%E9%9B%B2

再度オリジナルでピクセルを測ってみたら14ピクセルありました。
http://goo.gl/5Gu8S
(もっとも私のカメラでM57全体が写ってるかどうかは怪しいですが・・)
となると、200mmで撮ると1ピクセルは4.43秒角ですから、62秒角と、いい数字になります。
どう思われますか?

適当な離角の二重星を撮影されて、撮像素子上の分解能を確かめられては如何でしょうか。
>これいいですね。
でも1軸の赤道儀では、対象の二重星にカメラを向けるは難しいですね。