2013年10月9日水曜日

Higlasi 的極望

ブログとメールで多くのコメントとお便りを頂き、作り手として大変感謝しております。多少の混乱もありますから、少しまとめます。

1. 極軸に対し0.1deg以内の精度を実現するためには三点調整機能付、架台と照光機能+レチクル付単眼鏡が必要。
2. 1.は架台が必要なため、既にご購入されたお客様への対応が難しい。
3. 極望には極軸に対して精度を求めず、DPPAの補完的機能と考える。
 a, 例えば極軸調整穴の代替でしたらレチクルは不要で、DPPAの時間短縮効果は大とのご連絡も頂きました。
 b,重心移動による極軸ズレ補正用とするなら、最低限のレチクルが必要。
 c,100mm程度ライブビューで北極星が写る安価なカメラやスマホからリアルタイムでモニターできる様なモノがあれば良いのですが・・・調査します。
4. 極望の設置場所について
 a,フレームの場合:極軸との誤差はたぶん0.5deg以内だとは思うので、3.a,bは可能と考えてます。構造的には裏面に4から5mm厚のアルミアルマイトになりますから、そこそこいい値段になると思います。
極軸補正時は、地上に対象を求める事ができる。
 b,雲台ステージの拡張:この方法でも3.a,b,は実現できるような気がします。(試作とテストは必要)板金の加工+塗装ですから、4.a,より安価だと思います。
極軸補正時は、北極星に限らずシリウス等の明るい星でも可能。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

最初に「極軸設置の必要精度」を定めないと何事も始まりません。

メーカー発表の極軸内蔵の極望の芯出し精度は3′~5′です。
誤差3′の理想的な設置ができたとしても、200mm望遠をフィルム時代のよう
に40分露出したら、ギリギリ合格の設置誤差です。

しかし、デジカメで露出時間が1/10になったので、200mm望遠でも30′(0.5°)
近くの設置誤差は許されることになります。
もし追尾が流れたとしたら、ギヤのバックラッシュや各部のたわみが原因です。
フィルムでは写らなかった少しのブレでもデジカメは写ってしまうので。
三脚など全体的に強度が不足気味で使われるポタ赤は、機械的なエラーが極軸
設置に責任転嫁される傾向があるように思います。特に三脚は弱いですからね。

とはいっても、構図を変えたりカメラを交換するたびに極軸のズレを心配する
のは精神衛生上良くないし、間違って三脚を蹴飛ばしちゃうこともあるので、
私はポータブル赤道儀には、極望を付けっぱなしで使っています。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん コメント、ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

それと、単眼鏡を使えばレチクルは不要とのご意見がありましたが、
私個人の使用感としては、視野の中心を示すだけの簡単なレチクル
くらいは必要です。

何故かというと、極望代わりの素通し穴(眼をくっつけて覗いちゃ
う人も多いのですが)は、穴から20cmほど眼を離して覗くと、手前
の穴と空側の穴が「二重円」に見えるので眼の位置が定まります。
単眼鏡をのぞく場合は二重円は見えないので、視野のどこが中心な
のか皆目わかりません。

素通し穴は二重円を見るコツをつかむと±1度くらいの精度で北極
星の方向を感じ取ることができるのに対し、単眼鏡は眼をくっつけ
ても眼を離しても、二重円がないので眼の位置が定まらず、素通し
穴と同じかそれ以下の精度になってしまうように思います。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん

なるほど・・・です。
何か工夫すれば、近眼で老眼の私でも、光学系を使わない安価なモノが作れるかもしれませんね・・・。