2011年6月3日金曜日

どうにもなりません

毎日天気が悪く、どうにもなりません。
昨夜も雲が多く、私の肉眼ではほぼ星は見えず、偏芯データを撮る(取る)には、どうしようもない夜空です。
写るかどうか分からずままで、8号機内蔵のインターバルタイマーのテストを兼ね、1時間弱・・・。
8号機 10mm iso400 f/6.3 199秒×13枚
たぶん中央近くに写ってる星が土星のハズです。
広角で撮る限りでは等倍で確認しても、ピリオディックモーションモーションの影響はありません。
それにしても、明るい空です。(左下方向が大阪)

yes ありがとうございます。(47)(48)(49)

8 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

この前投稿させていただいた長年ポタ赤に取り組んでいる者です。
Pモーションの原因は、ギヤの精度、スラスト方向のガタ、伝達ギヤの偏心、ウオームネジが1回転毎に重くなったり軽くなったりする圧力変化、など様々です。一番の原因は「圧力変化」で、そのシワヨセがギヤヘッドに行って追尾が速くなったり遅くなったりします。これはギヤを緩く組むと劇的に改善されることがあります。
ある販売店さんが中国製の赤道儀をガタ無く再調整して出荷していますが、おそらくPモーションは増えていると思います。
試作されている8号機は、ギヤヘッド無しのすごく上等なモーターですから、圧力変化の影響はほとんど無いと思います。コストアップしますが素晴らしいメカです。
巷のポタ赤は宣伝ほどPモーションは優秀ではありません。経緯台のパーツなどを使うと±100″(25mm広角レンズの許容範囲)は超えます。それでもたまに流れずに写ることがあるのでバレないだけです。しっかりした赤道儀でも±20″はあります。
試作8号機のPモーションが仮に±40″として、これは50mmレンズをずっと追尾できる精度です。ウオームホイールの歯数が40丁とのことで、Pモーションの周期は36分ですね。すると1/4の9分露出なら最悪の場合でも±20″のエラーです。4.5分露出なら±10″となって200mm望遠レンズが使えることになります。これは40丁ウオームホイールの大きな利点と思います。
8号機Pモーションはすでに限界の精度と思いますし、±40″がコンスタントに出れば非常に高精度ですから、一刻も早く提供していただきたいと思います。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん、コメントありがとうございます。ホント元気がでます。

木製のフレームに100円のボルトと10円のナットで手回しで作ったって、広角で撮れば、そこそこ絵になるのに
4000円のウォームギヤと2000円のホイールに特注のフレーム・・・・時々、俺、何やってんかな~って思います。
計算値に見る、スラストガタや酔歩と呼ばれるウォームの直線性を考えれば、現状は40歯の限界かな~とも思います。
この限界をギヤの切削等による調整でなんとかならんかな~~と、手探りで探してます(苦笑
それ以上に難題が・・・検査治具をどうするかなんです。
5秒角の精度で、ピリオディックモーションを計測できる装置?ができないと、検査は実写って事になります。
何をやっても難しいです・・・。
アンケートの終了(310日)までにはなんとかしたいのですが・・・。

匿名 さんのコメント...

さっそくのコメントありがとうございました。
「Pモーションを検証して合格した製品を販売する」おつもりですね?
素晴らしいことですし、提供者として当然のスタンスですが、望遠鏡業界ではやっていません。やっているようなポーズをしているだけです。
Pモーションが2″とか3″としているメーカーさんがありますが、言った者勝ちのホラだと思った方が良いです。自動車メーカーが「わが社の車は時速1000kmでます」とホラを吹いたようなものですが、そういうことを信じちゃう人がいるのが趣味の世界です。
ベンチでPモーションを測定するには、極軸に200万パルスくらいのエンコーダを直結します。最新の天文台ではエンコーダで読み取りながら赤道儀を制御をしています。代表的なエンコーダはドイツのハイデンハイ社の製品です。200万円ほどします。
そのエンコーダを製品の検証に使っているのは、エルデ光器と最近ではADXという100万円の赤道儀を開発したビクセンが使い始めています。
しかし、そんなエンコーダを使わないでも、数万パルスくらいのエンコーダを極軸に付けて、モーターへの信号との「時間差」を見て検証する手段はあります。私の他に作ったという話は知りませんが、電気にお詳しいようですから、お作りになっては如何でしょうか?
それと、極軸だけのポタ赤はPモーションが良くてもバランスの狂いで200mm望遠以上の追尾は難しいので、どこかで見切った方が良いと思います。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん、コメントありがとうございます。

5秒角の精度をエンコーダーで検証するためには259200パルス品が必要で、入手可能な10000パルス品のエンコーダーではどうにもならず、また、極軸に直結するためのカプラーの精度の問題もあり、非接触でなんとかならないかと、悶々としておりました。
匿名さんの書かれた
>エンコーダを極軸に付けて、モーターへの信号との「時間差」・・・。
この一行・・何かできそうな気分です。
もしかすると、汎用エンコーダーでも実現できるかも知れません。。
ピリオディックモーションの一周期に対し測定点を10ポイントとするなら、400ポイントで全周を確認できます。400ポイントの到達時間は計算できますから、その時間差を測り、それを集計し、エクセルで処理すれば・・・・。
カプラーの問題はありますが、なんか行けそうな感じです(今は)ありがとうございます。。

匿名 さんのコメント...

さすが!理解されるのが早いですね。まったくそのとおりの理屈で、Excelで比較してグラフにもできます。ぜひとも作ってください。
極軸にはカプラーの直結よりもタイミングベルトの方がミソスリ運動などが出なくて好ましいと思います。
ちょっとだけ経験を述べますと、高校時代の1968年に発表した木製タンジェントスクリューのポタ赤が事実上日本の第一号となりました。その20年後に友人のSky&Terescope誌のデニス・チコが『HANDOBOOK FOR STAR TRACKERS』という書籍を作りました。ポタ赤との関わりは長いんですよ。
最近はオルゴール赤道儀にも関わりました。あれはとても良いですよ!
今は手を離れましたが、TOAST-Proというポタ赤にも関わりました。しかし、販社の人が天体写真を全く分からないので何も発展しません。内部はそこそこ精度がよいのですが、赤緯部品も何もないタダの回転台を売っています。粗動クランプに見える部分は「ハメアイ脱着」だけで役に立ちません。見た目はよく作ったので、そこそこ売れていますが、ベテランの人は見向きもしません。自分の息子が一人歩きを始めてオカシクなってしまった…。悲しいことです。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん、おはようございます。

ネットの世界に発信していると、すごい人と出会え、僕は21世紀の出会いって呼んでるのですが、匿名さん、すごい方ですね。
オルゴール式はいろんな意味の驚きがあり、僕にはこの発想一生無理だと思い、自分の頭の硬さを再認識した次第で・・・。
トーストは綺麗なデザインですね。現物を見た事は無いのですが、筐体はダイキャストですか?そうだとすればあの価格で実現できるって素晴らしいです。

>極軸にはカプラーの直結よりも・・・
サラーって書かれてますが、重いノウハウだと思います。
ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

オルゴール赤道儀は100mm望遠を3分追尾する精度は確実にあるので、100mm以下は他の赤道儀は使う気がしません。しかし、「言った者勝ち」で大げさなデータを吹聴することは戒めて、うんと控えめに「50mm以下のレンズを4分露出以内」としています。結果に責任を持つのは大切なことですしね。
TOAST-Proはダイキャストではなくフライスの削り出しです。行程を減らすために横断面の形状をした押出成型材から加工しています。
デザイン優先で適当に丸みを付けてアルマイト処理したので、見た目は良くて初心者ウケはしますね。フライス加工のモノコック式は精度が出ませんね。精度の必要な箇所は旋盤加工にする必要があります。ギヤには神経を使ったので追尾精度は普通の赤道儀よりも良いですが、極軸のみのポータブル赤道儀は「自動追尾雲台」くらいに考えて、長い望遠レンズは登載しない方針か、正反対に頑丈に作って望遠鏡でも何でもワンタッチで何でも載せられるようにすべきです。
ちょっと大型のドイツ式のポタ赤は望遠レンズを載せた時のバランスは良いですが、追尾精度が悪い製品ばかりで残念です。追尾の失敗は極軸設置精度が悪いからと言うことになっていますが、数分露出の現代ではそれは間違いです。結局、モーター駆動のポタ赤の決定番はまだ無いと思いますので、頑張っていただきたいと思います。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん

フライスの削り出しだと、さらにコストかかったのではないでしょうか・・。

このブログやHPに対しメールをくださる方々はとにかく軽く、広角で2分止めてくれたら良って、ご意見が多いですね。
ですから、「自動追尾雲台」のイメージです。
そういう意味だと、そこそこのレベルには近づいているとは思うのですが、対応の有無はともかく、もう少し、気になる点を詰めていこうと考えています。。