2012年6月15日金曜日

極軸調整 ドリフト法?

姫路のK様から表題の依頼を受けました。

北極星が見えない南側ベランダで極軸を調整する方法らしいのですが・・・。
大枠はこんな感じです。

・追尾なしで4秒間撮影します。
・60秒角流れた星が撮影できます。(これがものさしになります)
・そのまま、追尾しながら4分間撮影します。
真南、天の赤道付近で撮影した場合、東西方向に1度ずれていれば、62.8秒角ずれますから
4秒間に撮影した軌跡と4分間に撮影した軌跡の長さが等しければ、約1度外れてる事がわかります。。

実際に作ってみました。動作は以下の通り・・・。


・スタート 
・2秒後 ギヤの噛合調整のため0.5度回転 
・停止2秒後 シャッターオン 
・4秒後 恒星モードで追尾開始
・時限設定の時間後停止 
・原点に戻る

確かに、それっぽく写るのですが、次の様な問題が・・・

・60秒角は200mm+60D でも13ピクセル そこそこ解像度が必要
・4秒露出と4分露出の星が60秒角のなかに描画されるので、ズレ角1度以下の調整は難しいかもしれません。

もう少し、やってみたい事があります。
うまくいけば、モード設定のどこかに、標準搭載しようと思います。

当地のホタルです。。






2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

この方法はおもしろいですね!
ただし、追尾が完璧であることが大前提なので、例えば4分露出の時に30″角のPモーションを拾ったら、精度は半分になってしまいますね。

真南に近い星を撮影する場合は、極軸の東西のズレは星の南北の動きになって現われます。
星が南に動いたら極軸を西に修正します。北に動いたら逆に東に修正します。修正量は慣れれば分かります。
撮影後に液晶を拡大して見ると星が南北の線になって写っていますが、南北どちら側に動いたか分からないので、露出開始か終了時に、レンズの前に青とか赤のセロファンをかぶせます。
そこそこ使える方法ですよ。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん

>南北どちら側に動いたか分からない・・
これ、わかります。ものさし4秒間と連続で描画すれば・・・問題はセンサーの受ける光量の差が多すぎて、ものさし4秒を追尾4分が潰してしまうのです。
・・・で、
光量を1/10くらいにする紙のスリットを作り、ものさしの4秒間終了時、このスリットをかぶせ、追尾4分の露出量を調整する事で、ほぼ直角な描画を得る事ができます。(1度ずらすと、線分の長さがそろいます)
このあたりをすっきりまとめたくて、綺麗な写真を撮るために、今、天候待ちなんです・・・(苦笑