2015年10月20日火曜日

Higlasiの赤緯ユニット(仮称:Higlasi-dec1) どうなん? 10/20 追記

天候に恵まれテストは順調ですが・・・・
確かに思惑通り動いてはいるのですが・・・
気に入りません。
こんなもんやで!って言われれば、こんなものかも知れませんが・・・
人様からお金を頂けるブツになるかどうかは微妙やな~~

機材
赤経:Higlasi-2.1 試作品
赤緯:Higlasi-DEC1 タンジェントアーム式DEC確認機

① PHD画像
赤道付近も同じイメージ

② PHDから吐き出されるDECデータ(DECRawDistance ☓ センサーピクセル間)
Y軸:秒角 X軸:分
③ 実写
どの写真も1~2ピクセル流れる?膨らむ?イメージです。
オートガイドを止めると、この膨らみは少なくなり、数分では綺麗な点像も50%確率で得られる。ただ合成すれば、ピリオディックモーションの影響は確認できる。
また、赤道近辺ではこの膨らみ現象は小さいように感じるが、正確(再現性のある)なデータは取れてない。。

④ PHDから吐き出されるRAデータ(②と同じタイミング)
オートガイドを無効とした場合(higlasi-2.1 過去のデータより)

タンジェントアーム式の赤緯ユニット、もう少し改良したい部分もあり、とても今の段階で結論なんて出せませんが、もう少し、星を止めたいですね。。

追記:HUQDOGさんより
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M31の写真、右手の光芒はM32ですよね?
ということは星図からたどると、M32からM31の中心を貫いた先が天の北極方向ですから、画像短辺は東西です。
東西に「流れている」わけですからこれはRaのガイドが悪いことを意味します。
PHD2のログを見てもdecは±1"以内に収まっているのに対し、raはそれより振幅が大きいですよね。
写真の星像の傾向と一致しています。
decはこの精度で十分ではないでしょうか。シンチレーションの影響がどうしても残るので、±1"以下に押さえ込むレベルが現実的だと思います。冬がきてシンチレーションが酷くなるに従い、計測結果は悪くなっていくとおもいます。
これ以上の精度での補正にはAOが必要です。
RaはPHD2のRaパラメータ設定の検討の余地があります。
経験上、ほぼ常に一定方向にずれていくDECより、東西どちらにもふらつくRaのほうが、収束させるのが難しいと感じています。
ガイドグラフ上に棒グラフがときおり表れると思います。これは修正指示が出るタイミングと、修正指示量を示します。
1発の修正でセンターに戻るのが理想ですが、特に増速指示側ではP-motion瞬時値の影響を受けるため、一発で収束させるのは難しいです。
そこでaggressiveness で必要な修正量の何%を1回の修正量として出すかを決めます。
また、ra min motion で、ガイダー1ピクセルの何割のズレを検出したら修正指示を出すかを決めます。ここはDecと同様、1ステップあたりの駆動角を考慮して、ハンチングが起きないだけのmin motion を設定する必要があります。
当然ながら、min motion 以下の精度でガイド収束させることはできません。
-decのステップあたりの駆動量が小さくできているため、必然的に荒いra方向の収束誤差が目立っていると思われます。
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