2012年4月1日日曜日

モータートルクの進捗

4月になってしまいました。年と共に、時間の速度が経験が無いくらい速く感じます。

2月と3月生産で使用したモーター単体のトルク代表値は100%設定で12cNmでした。
ギヤ比は89:1で、ウォームギヤの伝達効率を経年変化込みで30%(普通40%)とした場合、10cm位置でだいたい3.2kgくらいになります。(仕様的に最大荷重は2.2kgですから、1kgの余裕)
4月以降の生産では、新しいロットのモーターを使用します。
このモーターの単体性能の代表値は現回路の100%設定で9.5cNmです。
回路変更を実施しなければ100%設定で2.5kg(10cm位置)になります。
多くの場合、トルクの130%設定もありますから、問題は起きないと考えています。

しかし、先日のアンケートではトルクを重視する方のご意見を多く頂きました。
現状のトルクを維持するためには回路の一部(電流値を決める抵抗値)を変更するだけで、簡単なのですが、問題は電池の寿命です。
エネループ1900mA 品(8本)を使用した場合、電池寿命は計算上5時間くらいに・・・、また2400mA 品を使用すれば7時間弱くらいの連続運転になります。

悩むところです。

一番簡単な方法は2機種用意する事でしょうか?

Higlasi-1A     標準トルク品
Higlasi-1AT   高トルク品

もう少し考えてみます。。。
トルク測定器
4/3 追記
平歯車を30:85(現36:80)に変更すれば28%トルクアップでき、問題のロットに対処できそうです。
プログラムの変更は必要ですが、いいかもしれません。。








4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

モーターのトルクでお悩みのようですね。
こういうことは発表しなければ分からないと思うのですが(笑)、竜爺さんの真面目なお人柄が好きです。

以前、私は国産のオリエンタルモーターしか使わないと申し上げたのは、ハイブリッドのステッピングモーターは、海外製だとバラツキが多いからなんですよね。

今年は様々なポタ赤が登場しそうですね。
「ポタ赤はちゃんと撮影できてもできなくても気にしない」オマケの機材…という風潮があって、ただの回転台座みたいなのが多いですが、竜爺さんのように真面目に追尾精度を保証したり、電気系に機能を盛り込んだポタ赤が本来の姿であることを啓蒙していって欲しいと思います。

ポタ赤は、写真フイルム時代には信頼性が低く、オマケで使用する機材でしたが、デジタル時代には星野写真撮影の定番機材となるはずです。決して広角専用の「お手軽撮影用」ではありません。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん、お久しぶりです。

私のように看板も信用もない人間が、ネットを通し、人様からお金を頂くには、責任を持って、良い事も悪い事も公開しなければ・・・。そんな思いです。。

>今年は様々なポタ赤が登場しそうですね。
そうなんですか?
メーカーさんがいっぱい参入できる程の市場がポータブル赤道儀にあるのでしょうか??

匿名 さんのコメント...

現在はメーカーさんがいっぱい参入できる市場があるわけはないですが、趣味の世界の場合は、市場(需要)は元もとあるものではなくて、メーカーさんや指導的立場の人たちが作るものではないでしょうか?
新しいテクニックや機材の啓蒙活動が肝心です。そのためにはhigulashiのような、きちんとした計算から出来上がったポタ赤が認知されませんとね。

ですからビクセンさんのポラリエには期待しています。もっと電子的な機能を積んでくれば、さらに良かったのに…。

竜爺 さんのコメント...

>市場は作るモノ
なるほどっ、目の前の靄が少し薄くなったような気がしました。(笑

商業的にはとてもやっていけるような環境ではありませんが、月産数千台の設計では味わえない、お客様と一対一の緊張感があります。購入して頂いた方々の顔は分かりませんが、メールやブログやコメントを通し、気配?息吹?を感じられ、少しだけ自分の理想と考える仕事に近づいた感覚です。
経済的に許される限り、もう少し40歯の世界を理想に近づけたいと考えています。