2012年4月27日金曜日

PECの下準備・・・  追記

ウォームギヤの酔歩やスラスト方向の揺らぎ?によるピリオディックモーションは何も対策しなければ、感覚的に(正確に測定できない)±50~100秒角はあるように認識しております。
Higlasi-1Aの場合、このPモーションを写真の平歯車を偏心させる事で補正するためには、得意?なざっくり計算で、最大0.2~0.3mmオーダーの偏心が必要になります。
ところが、0.3mmも偏心させると、平歯車の谷と山が干渉してしまいます。
・・・で、こんな事を考えております。(ベルトドライブ)
まだ、計測的な事は何もやって無いのですが、モーターを回して感じた事は・・・・静(苦笑
Higlasi-1Aが少し高級機になった感じです。

追記:
プーリーの偏心10ミクロン(ダイアルゲージ)で以下のデータを得ました。
±35秒角位です。
ですから、計算が合ってるなら、50~60ミクロンくらいな偏心軸をプーリーに圧入し、ウォーム軸に固定できれば、良い感じになる・・・予定。
問題はそんなに精度の良い加工が僕にできるかどうか・・・。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

メカニカル式のPECを研究されていますね!
タイミングベルト式は良いアイデアと思います。
Higulasiの場合、0.2~0.3mmの偏心が必要という計算もバッチリ合っていますね(竜爺さんの計算だから当然か…笑)
同様に計算すると0.02mmの偏芯、すなわち市販の平歯車の穴の公差H8で±3~±4″角のPモーションは出てしまいます。
市販の赤道儀はこういう平歯車を使っているので、±2~±3″角のPモーションなんて不可能なはずですが、偏心がたまたま良い方に相殺して精度が向上する(偶然のPEC?)…という可能性がないわけはありません。が、大げさなPモーションはたいてい何かの間違いかガセネタなんですよね。
PanHead EQ はウオームスクリューも平歯車も公差僅少の特注で、プラハンで叩いて挿入するようにしています。ポタ赤でそこまで必要ないとは思いますが、オマジナイでもこだわりであっても譲れないところです。
下記に取説(上の方)と作例(中程)をアップしてもらいました。ご笑覧ください。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~sky-bird/PanHead_EQ_2012.htm

取説に直に行くにはこちら、
http://www2u.biglobe.ne.jp/~sky-bird/panhead_EQ_manyuaru.pdf

作例に直はこちらです。200mmの作品ですが、けっこう良く写っているでしょ?(笑)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~sky-bird/panheadEq_NGC2177.jpg

竜爺 さんのコメント...

匿名さん
おはようございます。

まあ、設計は所詮、机上のお話で、最も難しい事は設計通り加工できるかどうか・・・思い知らされております(汗
昨日も、少し穴を大きく開けすぎてしまい・・・・・(苦笑
偏心量を追求する方法はシャフトを固定してから、ギヤを刻めば良いのでしょうね。。。
匿名さんちの売れ行きは如何ですか?
脱サラして12年になりますが、これは、現時点、とてもとても、商売では無いですね(笑
まあ、20年計画の3年目ですから、こんなモノで笑・・。

匿名 さんのコメント...

平歯車の中心に二重偏心リングを付ける手はありますよ。
精密な光学機器のレンズの芯出しなどに使う手です。

具体的にはウオームスクリューの軸径がφ8だとすると、
平歯車のボスをφ20で長さ20で穴径φ14(この穴の偏心を0.3mm)とする。
このφ14偏心穴に入れる外形φ14長さ20で穴径φ8(この穴の偏心も0.3mm)のパイプを作る。
これで二重偏心リングが完成します。
平歯車のボスに入れるパイプの回転角で偏心の量を0~0.6mmに微調整できますよ。

0.3mmの偏心穴を作るには、ボスやパイプを旋盤に加える際に、ツメの1箇所に0.3mmちょっとのシムを挟めば良いと思います。

ただ、経年変化や搭載カメラの重量やモーメントによって、Pモーションが使うたびに変わる可能性があります。
初期のPECがその都度入力(実際に星をガイディングして修正の過程を記憶)する方式だったのは、Pモーションはしょちゅう変わるから、という認識だったのだと思います。
工作精度がちゃんとしていれば、Pモーションはそんなには変わらないと思いますが。

PanHead EQ はそこそこ人気がありますね。
まぁ、これを売って小遣いにしようというより、写真用ポタ赤の将来の姿を模索するために発表したものですから、ユーザーさんは少なくいて良いので、いろいろなご意見を聞いて次期モデルに反映したいです。
何度もお話ししていますが「ただの恒星時の回転台」では赤道儀とは言えませんから。

竜爺 さんのコメント...

匿名さん
ありがとうございます。
二重偏心カム?の事だと思います。
旋盤を購入した頃、これを作りたくて、インデペンデント(4爪チャック)も購入したのですが、とてもとても、人様からお金を頂けるようなモノにはならず、まして、それを量産するなんて事は・・・(大笑
(自分の不器用さに笑ってしまいます)
できるだけメカでやりたいとは考えているのですが、小型軽量安価を求めるなら、やはりここはプログラムの力を借りた方が良いのかも知れません。。。
もっともっと、旋盤使いが上手くなれば、挑戦してみます。。