2013年8月25日日曜日

energy‐saving エディション のHiglasi

Higlasi のコンセプトの一つに、可能な限り安価なポタ赤を・・・・がありました。
心臓部であるところのウォームギヤ部は国内で入手できる最高性能の部品ですが、それを駆動するモーターは比較的安価なブツを使ってます。
トルク性能は Higlasi-2Aの標準設定(トルク100%)時で
0.1Nm (駆動電流 175mA) です。
ギヤ比のトータルは1:160 トルクの伝達効率を30%とした場合 赤経軸のトルクは4.8Nm ですから、回転軸から10cm離れた場所で 4.9kgの機材を持ち上げる事ができます。
Higlasi-2Aの最大荷重はこの値から余裕を見て、3.5kgと決めました。
これは赤経軸に対して、アンバランスな状態で3.5kgまでは大丈夫って意味です。ですから、バランスがとれていれば、もう少し重くても大丈夫だと思いますが、重くなると三脚も含めた全体の剛性も問題になります。
(余談ですが、アンバランス1kgくらいが最も安定すると思います)
・・・で、ここからが本題です。
モーターはいろいろテストしてみました。
夜空を追尾する目的としては、輸入品と比べてデータ的に差は無いのですが、私の好きな国内メーカ品では消費電力がかなり少ないのです。
サンプル値ですが
輸入品 175mA 0.10Nm
国産品 167mA 0.17Nm
このモータの駆動電流を下げて、Higlasi-2Aの標準設定トルクに合すと 90mA 0.11Nm です。
消費電力は約50%、つまり、単純には電池は半分で同じ時間駆動できる事になります。
(実際にはそうはいかないのですが・・・)
現実的にはエネループ8本で8時間駆動できていたところが、5~6本で、同じ性能が得られる事になります。

これを使わない手は無いと、ず~と考えていたのですが、価格はかなり高価になります。少し、回路を工夫すれば、4本のエネループで一晩は駆動できると思うのですが、もう少し、チェックが必要です。
ご興味がある方、いらっしゃいますか?

予想型番
Higalsi-2Aes
Higalsi-2Bes
  

11 件のコメント:

道端小石 さんのコメント...

おはようございます。
うーん、電力だけであれば私は微妙かな。
というのも電池8本は三脚の重り代わり
と思ってるので気にしてないです。
USBのモバイルバッテリーで動くようになれば
とは思ってましたがこれは2Aでもできるようになる?
ようなことが書かれてましたし
電力だけではなくて耐荷重が上がるとかであれば
これまた別ですね。
5kgがOKってなるととてもうれしいです。
5Dmark2+EF328+自由雲台これで約4kgになるので
328は夢のレンズなので実際は買えませんけどね^^;



竜爺 さんのコメント...

道端小石さん こんにちは
耐荷重の問題も、ちゃんとした事を書かなければと思いつつ、なかなか書けておりません。
一番の問題は天文機材としての標準規格が無い事です。各メーカーがそれぞれの基準?で謳ってる仕様の一つだと思います。
それなのに、購入者は各メーカーの数値を並べて判断しているような気がします。

この件、また、近いうちに書きます。。

道端小石 さんのコメント...


実際使うのは、広角が主だし、長くても300mmまでくらいですかね。
耐荷重とか言ってる割にはカメラの土台の自由雲台とか
ポタ赤を支える微動雲台、全体を支える三脚は
その仕様にマッチしているのかというとそうでもない。

なので耐荷重で5kgほしいなぁといっても
実際にはそのバランス考えると今の状態で不自由ではないです。

そもそも徒歩、自転車で移動できる荷物考えるといまので精一杯なので
あまり気になされないでください。

はい、各社のカタログは参考にしましたし悩まされました。
でも、Higlasiに決めたのはカタログ値ではなく
利用者の方のレビュー、DPPA、竜爺の意気込みに惚れて決めました。

Higlasiに期待しているのは量産された製品ではなく
ユーザーの為にある製品であってほしいと思ってます。

これからもより使いやすい製品になることを
期待してまーす。

竜爺 さんのコメント...

道端小石 さん

ありがとうございます!!
Higlasi はこれからも進化?します(笑

センベイ さんのコメント...

星景写真専用に、広角レンズで2分で良い、というユーザー用のポタ赤もお願いします。

とは言え、フルサイズD800にAF-S14-24mmF2.8などをつけると弱い雲台は負けるほど、耐荷重は大きく、3kg程度。

雲台取り付け部分が小さいのでもっと大きく。

北極星覗き穴がボディーの真ん中では見にくいので上部に。

バッテリーは連続で4時間持てば十分でしょう。山で使うためにできるだけ軽量に。バッテリー込みで1kg。

価格は5万円以内で。

竜爺 さんのコメント...

センベイさん おはようございます。
実は同じ要望を何人かの ”山男” から頂いており、やっております。Higlasi-3 がそれなんですが、小さいだけでは面白く無いので、赤緯ユニットにもならないかな〜と欲かいてます(笑。。
メカ図面はほぼできてるのですが、回路がいまいち気に入らくて・・・。
5万円・・・・シブイですね〜〜。。

MASA さんのコメント...

3Aも期待大です
勝手な妄想ですが、3Aには南北半球用恒星追尾があるでしょうから、2Bに2倍速を搭載して、RA、DECともリモコン制御ができれば、ペンシルボーグなど小型のガイド鏡でオートガイドも夢じゃないかも、などと。
でもそこまでやるとポタ赤ではなく、高性能写真赤道儀になりそうですね
ただの妄想です
お許しを(汗)

竜爺 さんのコメント...

MASAさん

3Aと2Aor2Bを合体して、2軸をパソコン無でコントロールできるような事はやりたい・・・と考えてるのですが、ただ、それを販売するとなると、トータル費用はちょっとした赤道儀が買える価格になってしまいますから、僕の趣味の世界で終わってしまう可能性が・・・(笑

竜爺 さんのコメント...

ペンシルボーグの様な小型望遠鏡にセンサーを付けて、数秒角精度で移動した方向をi2cで通信できるようなガイドセンサーがあれば(できれば)比較的カンタンにガイド制御ができるんですが・・・。
逆に作ったら売れるかな〜〜(大笑

MASA さんのコメント...

リモコンにASCOM準拠のガイド端子を実装するだけでも十分です
オールイワンではコストがバカにならないでしょうし、本来のノータッチガイドの使い方では無用ですから
ユーザー側に任せる割り切りで拡張性だけあれば良いと思います
リモコンだって不要の方々は多いかもしれないので^_^;

竜爺 さんのコメント...

MASAさん ありがとうございます。

ASCOM準拠 こんなスタンダードがあるんですね。
少し?もう少し、勉強します(汗汗