決して極軸望遠鏡ではありません、北極星モニターです。
試作のステーが届きましたので、早速、載せ、DPPA(カーチスデジカメ法)してみました。
少し分かり難いですが、カメラに映る同心円の中心とモニターの中心がほぼ合致しており、自分がイメージしていたより遥かに精度よく、Higlasi-2の回転軸とフレームの垂直度は出ている様子です。
前々から極軸望遠鏡を求める声はあるのですが、極軸望遠鏡の光軸と赤道儀の回転軸を妥協できる精度で合わせる事は決して容易ではありません。
それを考えるとDPPAは即赤道儀の回転軸が分かるため、比較的簡単に精度良く赤道儀の回転軸を真の極軸に合す事ができます。
DPPAのたぶん唯一の欠点は、極軸を合わせた後、目的の天体を撮るためにカメラの方向を変えると、重心移動による三脚等の歪により、極軸が僅かにズレ、それを確認できないところです。
今回テスト中のブツはそのズレを常時確認するための、ポラリスモニターです。
使い方はかんたん、ポラリスモニターに北極星が入るよう、赤道儀をセッティングします。
たぶん、この状態で、極軸の精度は1~2deg近辺まではあってると思います。さらに精度が欲しい場合はDPPAし真の極軸に導入します。
構造は市販のデジアイピ-ス KDE-20DにCSレンズを付けただけのブツです。
リリースできるかどうかは分かりませんが、しばらくテストしてみたいと考えております。。
追記
早速、使ってみました。
十分使えそうな気がします。ま~サンプルが1個なので、、、デジアイピースの感度バラツキまでは分かりませんが・・・。
上の写真の状態で、北極星を探します。モニターには北極星しか写りません。
ステーの試作が出来上がる前、手持ちで北極星が写るかの確認をした事があるのですが、ノイズが多く、ダメかな~とも思ったのですが、固定すると、上写真の通り、問題なく北極星を確認できます。幸いな事に北極星しか写りませんから、直ぐに分かります。
ちょうど真上にスバルが来てたので、DPPA後カメラの方向を最も重心移動が大きい真上に向けると・・・・
少し北極星の写った位置が変わりました。角度にして0.3deg 位です。
DPPA直後の北極星位置をマークし、カメラの向きを変えた後、微動雲台でマークの位置に北極星を移動すれば、簡単に極軸ズレを補正できます。。
どうですか?
ご意見を頂ければ幸いです。。
13 件のコメント:
これはいいですね!
DPPAは便利ですが、導入が苦手な私のような人にとっては、導入補助としても重宝しそうです。(寒いと集中力もなくなってしまうので・・)
また、広角でそこまで精度が必要ない時にも手軽に使えそうです。
KDE-20Dは値段も手頃なのもいいですね。
初めて投稿します。
ポタ赤が欲しくて色々検討した結果
昨年の春にHiglasi-2Bを購入させていただいた者です。
極軸合わせに「極軸望遠鏡」は“不要”と思っていましたが、初心者でかつ極度の近視である私が、極軸調整穴のみで北極星を導入するには無理がありました。
現状は、あらかじめ撮影する場所の緯度と経度をスマホのGPSで確認した後に、建築作業用の「角度計」とアウトドア用の「コンパス」を用いて、大雑把ではありますが、これで極軸を合わせています。
超口角レンズでの星景写真ならこれでも十分使えるので満足しています。
しかし折角のポタ赤なので200mmくらいのレンズで天体写真を撮りたいです。
ポラリスモニターに期待します。
あくまで北極星確認ユニットってことですね。
私はこの考えでいいと思います。
あとは何を使って確認するかですが
今回はデジアイピースを利用されてのことですが
取付けれれば単眼鏡でもファインダーでも
なんでもいいですよね?
取付け部ですが半円じゃなくて
円にしてアイピースとかファインダーが
差し込めるようにしてみてはどうでしょうか?
デジアイピースの電源どうなってるのかと思ったら
充電式なんですね。
Pootaitai さん おはようございます。
>これはいいですね!
ありがとうございます。リリースの方向で考えます。
まつうらさん おはようございます。
コメント、ありがとうございます。
>現状は、あらかじめ撮影する場所の緯度と経度を・・
その状態でDPPAしてみてください。
北極星の近くに同心円ができるハズです。その中心を真の極軸へ雲台の微動装置で移動すれば完璧です。。
道端小石 さん おはようございます。
>取付けれれば単眼鏡でもファイン・・・
変位(極軸ズレ)モニターでしたら、その通りです。
現状でも、
赤経軸にカメラを2台付けられるステーを固定し、一方に撮影用カメラ、他方に単眼鏡を取り付けてやれば、全ての恒星が変位モニターとして利用できます。
しかし、極軸導入用とするなら、赤経軸と少なくても1degの精度で並行に設置する必要がありますから、機械的に精度の期待できる固定方法が必要になります。
>取付け部ですが半円じゃなくて・・・
今回は市販のCSレンズを使用しました。
このレンズにはピント位置を固定するためのネジが出っ張っていたために半円構造にしました。
嬉しい事にメールでも数人のお客様から問い合わせがあり、本気で作ってみようと考えております。この件を含め、もう少し考えてみようと思います。
グッドアイデアですね!
デジタルアイピースを使うと、モニターにマーキングできるので光学ファィンダーよりは便利でしょう
追加投資を避けるとすれば、応用編として、おっしゃるように平行プレートを使い、端部にコンデジを付けてモニターする事もできそうです
うまくすればバランスウェィトにもなります
問題があるとすれば「ポラリスは動く」と言うことでしょうか
1時間も撮影した後で構図を変えた場合は無視できないでしょう
北側に街灯などの固定光源があればそこにマーキングする方が良さそうですね
MASA さん こんにちは
誰でも手に入る市販の極軸望遠鏡を設置する方法も考えていたのですが、面白く無いんですよ、暗視照明も付いてないし、付けると何だかんだで2万円仕事ですよ。
・・で、使い勝手が良いか?って問われると、望遠鏡の調整はDPPA以上に困難である事は分かってるし・・・・。
安価なコンデジ(1万円以下)も調査してみたのですが、マニュアル撮影ができライブビューで北極星が映るモノが見当たらないのです。。。
北極星は動くのですが、見た目の角度は1時間で0.2deg弱ですから・・・渋いところです(笑
追記、というか訂正になります
前記のウェイト兼用式のデジカメで地上光源を基準とするには、いったん電源を落として当初の極軸合わせの位置に戻すことが必要になりますね
その状態で構図を決めた上で、ズレを補正するわけでこれまた煩雑かもしれません
むしろ、この方式では極デジ?も日周追尾しているわけですから、当初のセッティングが正確であれば、1時間であろうが2時間後であろうが極デジのフレームではポラリスは不動であるべきですので、撮影機材の構図決定後にマーキング位置に戻せば極軸は修正されるような気がします(^_^;
いいですね!
これ、赤経軸プレートと雲台の間に挟み込むプレートを介して赤経軸に固定して、デジタルアイピース上で任意の座標の明るい3星をマーキングしておけば、次回以降はその3星をマーキング位置に導入することで完璧に極軸設定を再現できるのでは?
私は日頃は北極星の見えないマンションのベランダから撮影してまして、一旦北極星の見える場所で極軸設定した後、ベランダに戻って視界内の輝星で極軸設定を再現できると、とても助かります。
今は毎度、ドリフト法で30分ぐらい掛けて設定しているんです…
ポタ赤は小さくて軽くて持ち運びが楽ですが、カメラボディに触るだけで極軸ズレちゃうんじゃないかとヒヤヒヤします。
HUQ さん おはようございます。
極軸を合わせた後、Higlasiのフレームに固定されたポラリスモニターで地上の遠くに見える建物等にマークすれば、次回から極軸調整は楽になると思います。。
そうですね。
三脚の水平が再現できれば、地上物1点の位置合わせで設定を再現できますね。
水平を正確に出せないタイプの三脚だと3点必要になるのかな??
ありがとうございます!
HUQ さん
対象が十分遠くでモニター用の装置(単眼鏡やポラリスモニター?)がHiglasiと機械的に固定されているなら、2基のモニターでOKだと思います。(間違ってたらすみません)
ポラリスモニターに映る2個の対象ブツでOKかどうかは分かりませんが、少し広角のレンズを付けたなら・・・いけるかも??
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