2012年1月31日火曜日

ひとりごと・・・


28日のブログで、エネループ6本の放電特性を投稿しましたが・・・
計算では6時間以上持つはずなのに、データでは5時間で終わってる事が気に入らず・・・
グラフ3時間経過点で大きく変化している部分が原因だろうと思い、データを調べると、パソコン
側がデータを受け取ってない事がわかり、今日、再度テストしました。
7時間強は動作する事が分かったのですが、こんどは保存時にOSがクラッシュ・・・・・。
XPはこれだから・・・アカンな~~。。

エネループは1本300円しますが、百均の充電式ニッケル水素電池もテストしてますので、近日中にご報告します。


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2012年1月30日月曜日

ニコンのカメラでDPPAとレリーズコントロール・・・

ニコンのカメラをHiglasi-1Aに接続する・・・旨の問い合わせを栃木のSさんから頂きました。

ニコンの10Pコネクタはどうも特殊品らしく、単体での入手はできそうにありません。
また、お手持ちのニコン用レリーズコードを改造する事も見栄え等、良い方法とは思えません。
そこで、現時点ニコン純正の

を改造する事が最善策だと考えています。(MC-22の同等品は見あたりません)

ご注文を頂きますと、当方でアマゾンから購入し、それを改造し、本体と同梱する方法をとりたいと考えています。
改造方法は簡単ですから、近日中にHPで公開致します。

改造販売価格は時価で、アマゾン価格+¥1000(部品代+工賃)とします。
本体同梱時は送料無料

また、ご支給の場合の改造費は ¥1000+送料 とします。
同梱時は送料不要です。

対応カメラ : 
D3、D2シリーズ、D1シリーズ、D300、D200、D100(MB-D100併用)、F6、F5、F100、F90X、F90

これ以外のカメラでもお問い合わせください。
bzk00100@nifty.com

メモ

黒 = common、青 = meter、黄 = shutter
黒と青:シャッター半押し+黄色をつなぐとシャッターが切れる。





2012年1月28日土曜日

電源仕様の変更

ご予約を頂いてる埼玉のKさんから、
「とにかく軽く、電池もできるだけ少なく・・」の要望を頂きました。
当初、特殊品でと考えていたのですが、¥100円程のコストアップで実現できそうなので、標準品でも採用する事としました。

電源仕様: 7v~12v  -->  6~12v に変更。
推奨電源: エネループ 8本 または 6本 (同梱電池ホルダーは8本用)

エネループ6本時の放電特性(参考値)
トルク設定は標準(100mm位置で3.1kg) 10℃

6vで停電を検出し、モーターを停止します。(動作時間は4~4時間30分程度)

以下は以前報告したエネループ8本使用時の放電特性です。

停電検出を6vで行いますから、エネループ8本使用時の駆動時間8時間くらいです。


余談
電池(エネループ)4本でも、テストでは2.5時間くらいは動くのですが、各コネクタの接触抵抗が無視できなくなったり、モータードライバーのロジック回路が電圧仕様以下となり、動作を保証できません。


2012年1月26日木曜日

雲台座固定カラーの製作

最も苦労した部品です。
丸いシャフトに丸穴部品を固定する・・・10ミクロンのクリアランスがあると、どんなに締め付けても、10ミクロンのガタができます。これが赤道儀だと、無視できません。いろいろ探してはみましたが、このガタを解決できる市販品を見つける事もできず・・・・。
10回以上試作し、やっとこの構造にたどり着きました。。

① 平歯車の時と同様、部材を貫通できないので、2個取りで突っ切ります。

 ② 7mmの下穴を開けます。

 ③ 8mmのタップを切ります。

 ④ ボール盤で雲台座取付穴を加工し、突っ切ります。


⑤ 8mm雄ねじ付きシャフトをねじ込みます。

⑥ ⑤の状態ではシャフトと雲台座取付面の垂直が出てないので、シャフトをチャックで噛み追加工します。

⑦ 出来上がり。。このシャフトにウォームホイールを取付けます。

この構造のセットカラーは市販品では見当たりません・・・。

2012年1月25日水曜日

ひさしぶりに天気なので・・

ひさしぶりに天気なので・・大好きな昴
f/4.5 118s*4 ISO800 200mm 20120125 20:45

2012年1月24日火曜日

平歯車の製作(続)

先の方法で何枚が製作していると、どうも、歩留まりが悪い・・・。
それで、ハブを圧入、ポンチ固定後に生爪にセットし、穴を広げる事とした。
こちらの方が理にかなってるように思う。
何をやっても難しい・・・。

平歯車の製作

50gダイエット平歯車の製作です。

① 安物買いの何とかで、旋盤にΦ12mmの丸棒を通しで挿入できないため、2個取りの長さで突っ切ります。

② 両端に下穴Φ7.9mmを開けます。

③ 止めネジ下穴を開けます。

④ タッピング。

⑤ 無駄なクリアランスができないように下穴を広げます。

⑥ 突っ切り。

⑦ Φ8mmのシャフトに取り付けて、歯車穴のハブを削り出します。こうすることで、理屈上?偏心を小さくする事ができます。

 

⑧ 現物合わせでハブ径をあわせます。

⑨ 圧入

⑩ ポンチで固定




2012年1月22日日曜日

進捗

ぼちぼち生産を始めております・・・

標準品のウォームホイールは穴径が6mmのため、これを8mmに加工する過程を・・・

① ウォームホイール用に加工した生爪にセットし、傾きを1μm(メーター読み)以下になるよう調整します。

② 7.9mmで下穴加工

③ 固定ネジの下穴加工
②の前でこの加工をすると、7.9mmドリルの刃先がブレて、加工精度が落ちます。

④ タッピング


⑤ シャフト径と合わせながら、無駄なクリアランスができないよう、穴径を広げます。

⑥ クリアランスが数ミクロン以下なら、穴にシャフトを通し、指で穴をふさぐと、シャフトは落ちません。指を離すと、ゆっくりシャフトは下がり始めます。。。







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2012年1月18日水曜日

原点を設定できるメリット+他


原点を設定できるメリット

①ウォームホイールとギヤとの接触条件は必ずしも一様ではありません。原点を設ける事で、より良いギヤ条件位置を選択でき、常に同じ状態で追尾撮影ができます。

②①と同じ事ですが、赤軸の機械的構造はウォームホイールにシャフトをねじ止めし、シャフトの両端を軸受けで固定します。精度良く加工しても、ウォームホイールとシャフトにはクリアランスがあり、ねじ止めしますから、偏芯します。この偏芯は周期の長いピリオディックモーションを生じさせると同時に、ギヤのバックラッシュ量がホイール位置によって変る不都合を生みます。
これらを避ける事はできませんが、原点を設定できる事で、予測と管理ができます。

ギヤのバックラッシュ
バックラッシュがあると、カメラの重心が移動した時、星の軌跡が飛んでしまいます。

ギヤのかみ合わせを強くすれば、この現象は小さくなるのですが、経年変化や温度変化でギヤが噛り合い、動かなくなる可能性もあります。
どこが最良点か?残念ながら、私は明確な答えを持っておりません。。
ですが、最悪な状態は動かなくなる事だと思いますから、少しだけ(数値化はなかなか難しい)、たぶん原点位置で100秒角くらい(仕様では300秒角)バックラッシュを設けます。

Higlasi-1Aの動作フローを更新しました。
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2012年1月17日火曜日

仮想原点  追記


なぜ仮想なの?の問い合わせがありました。

higlasi-1Aの特徴(特長?)の一つ、仮想原点のお話です。
このブログやHPでも書いたのですが、higlasi-1Aは組立調整時にピリオディックモーション値をウォームホイールの全周でチェックし、最も条件の良い場所を原点とします。
この原点位置はユーザーで変更が可能なため、仮想と名付けました。
(原点とは追尾を開始する位置で、追尾(撮影)終了時、自動的に、この原点に戻ります)
一般的に位置決め制御では原点位置をセンサーやスイッチで固定的に扱うのですが、higlasi-1Aはモーターを動かすパルス数を管理する事で実現します。

原点スイッチ(センサー)を持たない装置で問題なのは原点位置のズレですが、それを起こさないためには全ての動作状態で、どんなモードの停電が発生してもモーターの位置を正確に管理記憶できる必要があります。
その方法を簡単に説明すると、停電を認識し、電力が無くなるまでに、赤軸の回転位置を示すパルス数をメモリーに書き込み、通電すると書きこまれた情報を元に、赤軸を原点に戻す・・・そんな動作です。

以下は余談
パルス数で赤軸の位置を管理する事で、精度の悪い安価なウォームギヤでも実用的なピリオディックモーションに補正する事ができるハズです。
まだ実用域には達しておりませんが、現在、higlasi-1Aの生産準備と並行し、そんな基礎的な実験もやっています。

これは当ブログやHPで何回か出てきたグラフです(3時間強)。
0.5deg毎にピリオディックモーション値を表示してます。y軸の数値は@2.27秒角で、ピリオディックモーション値はおおよそ±20秒角くらいでしょうか・・・。
このグラフを見ていると、設計屋としてはうずうずしてきます。。
現在、一周期を14273パルスで管理しているのですから、ソフト的にモーターのパルスレートを変えれば、ピリオディックモーション値を1/3、悪くても半分にはできそうな気がします。
いつになるか分かりませんが、さらに安価で精度の良い赤道儀が作れるような気がします。

追記
12月19日のブログ で使用したウォームギヤを新品に交換し再テストしました。
±50~60秒くらいで、なかなか捨てがたい結果でした。
このギヤと上記ピリオディックモーション補正ができれば安くできますよ。。。きっと・・・。
ピリオディックモーションの測定治具も改良を重ね、はっきりとギヤの差を見る事ができるようになりました。





2012年1月13日金曜日

50gのダイエット

仕様を決定してからも、軽量化の要望があり、剛性に影響の無い部分で、試作してみました。
上が試作品で、問題は無いと思うのですが、既に3日間エージングをかけております。
治具で見るかぎり、Pモーションの影響は確認できません。
ダイエット効果は50gで、総重量 850g --> 800g にできそうです。

ひとりごと・・・
サラリーマンを辞め、独立し、お客様に恵まれ、外注様に恵まれ、注文を頂いた装置に必要な部品は百万円を超えても、安心して購入してきました。

・・・が、今回。
売れる確信の無い、百万円強の部品が集結しつつあるのですが、怖いです(苦笑
この緊張感、ん~~久しぶり。。。

2012年1月8日日曜日

Higlasi-1A 仕様 追記

HPにHiglasi-1A 今日現在の仕様をアップしました。
URL:http://ndl2000.sakura.ne.jp/sekidougi/higlasi-1_00.html
質問、必要情報、データ・・・等、なんでもOKです。
メールまたは当ブログコメントでお問い合わせください。。

1/11
お問合せ頂いた内容を仕様に反映します。右にLINKを設けました。。

2012年1月4日水曜日

謹賀新年


今月末を目標に部品を仕込んでいます。
お安くご提供するためには、量産効果を生むくらいな数を購入しなければならないですが、なにせ、資本力がありません(汗。
絞り出して、ファーストロットは50台分を仕込み、歩留まり90%として45台はご提供できると思います。まだ、最終原価は分かりませんが、とにかく、お約束通り、送料込み、消費税込みで、3万円前半(¥35000以下)は死守したいと考えております。
本当は3万円を切りたかったのですが、当初の想定以上に使えるウォームギヤが高価で・・・ごめんなさい。
設計で糧を得て30年以上経ちますが、別世界である天文機材の市場規模は全く分かりません。年賀状を交わす友人知人で天体望遠鏡を持ってる方を知りません。ましてポタ赤、ボク自身、ポタが「ポータブル赤道儀」って知るまでにどのくらいかかったろう?さらに市場なんて・・・。
ファーストロットの45台は10年分なのか、1年分なのかさえわかりません(苦笑。
とにかく、モノ作りを楽しみながら、1台1台を心を込めて作っていこうと考えてます。(私が昔いた世界は心を込める時間はありませんでした)現時点の生産能力はたぶん、2日で1台くらいです。まあ10台も作れば慣れてくるでしょうから、2ヶ月くらいあれば、ファーストロットは作れると思います。既にご予約を頂いている方には2月末にはご提供したいと考えています。

人様からお金を頂こうと決めた時から、販売形態をあれやこれや考えてます。
当初、赤道儀を自作されてる方々に、個人では作るには難しい、プリント基板やフレームを提供するような、キット屋さんに近いイメージを持っていたのですが、求める精度を維持するためには、市販部品を集めて組み立てれば動くようなモノでは無い事も分かりました。ちょっと油断すれば平気でPモーションは±50を超えてしまいますし、ギヤのかみ合わせを変えれば、性能を戻すには、そこそこのエージングと調整が必要となります。ですが、自分の首を絞めてしまうかも知れませんが、大手メーカーさんなら絶対やらないような、たとえば、CCSのコンパイラーとPICを十分ご理解されてる方にはプログラムのソースファイルは公開しようと思いますし、フレームやプリント基板は単品で販売しようと考えてます。基本は公開です。
公開すれば、みんなの知恵で、もっと面白いモノが作れるかも知れません。。


たったこれだけの部品ですが、ここまで3年かかりました(笑


ご希望、ご意見ありましたら、メール等でご連絡頂ければありがたいです。


今年も宜しくお願い致します。

投票ありがとうございます(80)

2012年1月3日火曜日

カーチス・デジカメ法で極軸を設定する際に参考となる時角(houre angle)の計算

表題LINKが更新されていました。(更新に気が付きませんでした、ごめんなさい)
http://www.ps2.homeunix.com/astro/polar_finder.html

ただただ、感心するばかりです・・。

2012年1月1日日曜日

新年愉快

今年最初の投票、ありがとうございます(79)。