エンコーダーの仕様は720パルス品、分解能は0.5°(1800秒角)です。
方法
1.エンコーダーに偏芯の極力少ない比較的重いはずみ車を取付け、手で軽く回転を与える。(写真)
2.回転は徐々に遅くなり、出力パルスが2kHzに達したタイミングで、4MHzのクロックを計数する。
つまり0.5°1800秒角に対して2000パルスの定規で測る事と同じなので、エンコーダーのパルス間を0.9秒角の精度で測定できる事になるハズ・・。
3.720個のデータを測定する時間は約300msで本来なら指数関数的に減衰するハズですが、ここは直線的に減衰するとして、データを2kHz換算し、評価する(グラフ化)。
この方法で得た2回分のデータをZ相を0°としてグラフ化した。
Z相から180°と310°位置に大きく振れる部分はあるものの、出力パルス間のバラツキは概ね2秒角以内で、少し気持ちが悪いくらい正確な結果となりました。
これで、やっと、ピリオディックモーション検査治具を製作できる目処が立ったと思います。
設計を始めた頃はまだ、パソコンって呼べるモノも無く、得体のしれない8080の記事がトラ技ネタになったころで、そのころ、上と同じ事をするとすれば、恐らく、半年くらいはかかるだろうな~~と思いながら、そのころだと、ん千万円はするだろう、うん万円の開発装置で、便利な世の中になったモノだと・・・。