最近ドリフト法のお問い合わせをよく頂きます。
当初、DPPAの補助的機能として考えあまり使われる事も無いのではと思い、動作の解説等はお客様まかせにしておりました。
算数が不得意な私には、なかなか解説も難しく、以下でどれだけご理解頂けるかはわかりませんが、自分が理解している範囲でHiglasiのドリフト法をまとめて見ます。
(
注意:間違ってるかもしれません)
三次元空間を二次元平面で説明する事は大変難しいのですが、付き合ってください。
90°に曲げた針金が平面上に置かれています。
針金の一方は真南、片方は真の北極に向いています。
観測者は針金の曲点とします。
針金を平面から離さず、真の北極を中心に回転すれば、観測者から見た針金の先は日周運動になります。
針金の片方を東側に方向け、右回転すれば、観測者から見た針金の一方は平面から浮き上がります。
この浮き上がりが星の流れる量です。
----- 6/11 追記
浮き上がる部分はカメラ側ですから、星像は南下します。
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東西方向にE(deg)傾いている(極軸エラー)場合、星の流れる量をM(秒角)、撮影時間t(秒)とした場合
M (秒角)= E*sin(t/240)*3600 ------- ① 式
に
近似すると僕は考えてます。
同様に南北に傾いた場合
M(秒角) = E*(1-cos(t/240)*3600
極軸エラーが東西で1degの場合、1分後の星の流れは15.7秒角です。
極軸エラーが南北(高度)で1degの場合、1分後の星の流れは0.034秒角です。
つまり、ポタ赤で撮影するような短時間の場合、南北の極軸エラーはあまり気にする事はありません。スマホ等の角度センサーの数値で十分だと思います。
・・・で、ドリフト法です。
Higlasiのドリフト法は約5秒間追尾を停止し、30秒、60秒、180秒 追尾し、5秒間追尾を停止します。
仮に以下の結果が得られたとします。
5秒間の追尾停止で星は75秒角流れます。
先ず、右側が下ですから
極軸は西側にズレてるハズです。
------- 6/11 追記
誤記訂正: 極軸は西側に ---> 極軸は東側に
問題は縦に流れた30秒角です。
これがドリフト法の設定30秒で測定したモノでしたら①式より
E≒ 3.8deg つまり
極軸を東側に3.8deg調整すれば、極軸エラーはゼロに近づきます。
------- 6/11 追記
誤記訂正: 極軸を東側に ---> 極軸を西側に
同様にドリフト法の設定60秒の場合は
E≒ 1.9deg
180秒の場合
E≒ 0.6deg になります。
如何でしょうか?
ドリフト法30秒設定の場合、流れる量(M秒角)と極軸エラー(Edeg)は①式より次式で近似すると考えております。
E(deg)≒ M/7.85
同様に 60秒設定では
E(deg)≒ M/15.7
同様に 180秒設定では
E(deg)≒ M/47.1
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6/11 6:13追記 朝一でパソを開けると、お客様からご連絡・・・
寝起きの頭では難しくて(苦笑 とりあえず掲載致します。
僕はいつもお客様に助けられてます、、ありがとうございます。。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tomoyu/column/co065.htm
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6/19 追記
お客様から新たなお便りがありました。
ありがとうございます。
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東にずれている状態
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下にずれている状態
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東西と高度のズレの概念図(1枚に付き2ポイント)です。
■が追尾対象(開始位置)で、仮に15度追尾した時に、○が赤道儀で□が恒星
の位置です。
それぞれの○と□を結んだ線が星像(ズレ)となります。
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表中の条件による計算結果(単位は秒角)です。
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計算根拠です。
出典は天文年鑑の巻末資料(西條善弘氏)です。
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6/23 追記 お客様より・・・
Yさん、いつもありがとうございます。。
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おはようございます。
貴ブログの以下のコメントの件で、また連絡させていただきます。
> 天文年鑑巻末資料のΔHを求める式、これ、δ=0つまり赤緯0°、すなわち天
> の赤道上の星を撮ることを考えると、tan0=0ですから、ΔH=0、すなわち天の
> 赤道上の星は、赤道儀の極軸がどうズレていようが、赤経方向には全く流れな
> い、ということを意味することになりますよね…
6/17(水)PM6時36分のメールの添付ファイル(
http://ndl2000.sakura.ne.jp/test/pcal%20xls)を見ていただくとよろし
いかと思います。
セルI2のところですが、SIN((90°- 赤緯)としています。
いちおう計算と追尾動作の辻褄も合っているはずだと思います。
それと改めて概念図(Psim_tan.pdf)を添付します。
●が軸中心です。
TAN0とは一定時間追尾した後でも、赤緯のズレがない状態です。
これは極軸と赤道儀の回転軸が一致しており、互いに同じ大きさの円となってい
る場合です。
いっぽう軸がずれている限り、TAN0にはならないです。
軸が一致していない状態でx時間追尾すれば、赤緯方向にズレが生じていきます。
円の大きさが違うので当然のことですね。
いかがでしょうか。
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