2011年12月8日木曜日

剛性を如何に仕様として表現するか・・・

車や家電のようなスタンダードがあれば、それに準拠し、仕様としてアップすれば良いのですが、赤道儀の場合、どこを探してもそんなモノはなく、購入する側からしてみれば、不安な事だと思います。
(HPやブログでは基本的に良いことしかアップされない・・・かもしれません[苦笑])
弊社?では、人様に購入いただく製品として、過小評価、過大評価の無いよう、可能な限り色々な情報をこれからアップしたいと考えております。
不明な点があれば、お問い合わせください。(bzk00100@nifty.com)

その中の一つが剛性です。
剛性が悪いと、極軸を完璧に合わせても、カメラの位置で、極軸がズレ、追尾エラーとなり、期待した結果を得られないかも知れません。
でも、極軸のズレは赤道儀の剛性だけではなく、雲台や三脚の影響を大きく受けますので、難しいところです。

・・・で、まだ、決定ではありませんが、仕様書に剛性の項目を載せたく、その測定を以下の方法(方向)で進めたいと考えています。





① 試験棒を製作、材質は真鍮(φ10)、35mmと70mmに溝を刻む。
35mm:ミラーレス小型一眼の重心位置。
70mm:一眼デジカメの重心位置。

② 使用する自由雲台に①を接続する。

③ シャフトにレーザーポインターを接続。

④ ポインターを5mm方眼に照射し、位置を記録する。

⑤ ②に負荷をぶら下げる。↓写真は70mm位置に2.1kg。

⑥ ポインターを5mm方眼に照射し、④との変異を測定する。

写真は④⑥を重ねてみました。分かり難いですが・・・
変異はx方向に1.5mmを確認できます。
5mm方眼までの距離は2380mmありますから、赤道儀の変異(歪)Eは

E = arctan(1.5/2380) = 0.036度です。

この角度で極軸が東西にずれた場合の影響は4分の撮影で
M=3600*(0.036sin(4*60/240)=2.26秒角です。

ずいぶん少ない感覚なのですが、これにはシャフトと雲台の接続部の歪で、使用する(カメラが載ってる)雲台の歪は反映しておりません。
ですから、雲台によってはもっと大きくずれるかも知れません。また、実フィールドでは三脚の影響も大きいと思います。。

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