2011年12月10日土曜日

剛性について・・・続き

12/8にレーザーポインターによる測定を報告しましたが、どうも、雲台の「しなり」の影響があり、別の方法で、極軸の東西方向の変位を測定してみました。

荷重(2.1kg)を加える反対側(西側)、写真ABの変位をマイクロゲージで測定します。


A:シャフトのベアリング位置近傍
B:シャフトの軸受け位置近傍
A-B間の距離:30mm

結果
鉄フレーム:A:35μm B:80μm
単純計算で、シャフトの変位角(極軸のズレ)Eは
E = arctan((0.08-0.035)/30) = 0.09度

この変位角が4分の撮影で流れる描画 M は
M = 3600 * 0.09sin(1) = 5.6秒角  程度です。


アルミフレーム:A:80μm B:120μm
単純計算で、シャフトの変位角(極軸のズレ)Eは
E = arctan((0.12-0.08)/30) = 0.08度

この変位角が4分の撮影で流れる描画Mは
M = 3600*0.08sin(1) = 5秒角  程度です。


この結果からは、アルミの方が大きく歪むのですが、極軸の変位角に大差はなく、
撮影への影響差は無さそうです。。

下は上の測定で行った、極軸の回転中心から100mmの位置(雲台から70mm)に2.1kgの荷重を加えた鉄フレーム時の写真です。
約1mmの変位を測定できますが、上の結果から、撮影に大きな影響は無いと考えます。

無荷重

荷重2.1kg


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