2011年4月30日土曜日

8号機の評価・・・

26日のブログで書いた酷い1台のウォームギヤの軸受方法を色々変えてみたのですが、ピリオディックモーション±30秒角に大きな変化は有りませんでした。
この事は7号機の評価である程度、分かっていたため、その改善策として入手可能な最も高価なウォームギヤに変更したのですが、どうも今度は別の要因で、ピリオディックモーションが、ばらついてる様子です。
ダイヤルゲージで見る限り、ピリオディックモーション±30秒角相当の偏芯とスラスト方向の変位は確認できないので、たぶん、酔歩と呼ばれるギヤの直線性をうたった仕様でのバラツキが影響しているように感じます・・・。
さ~て、どうしましょう・・・。
本業は回路設計屋で、どうしても、プログラムによってモーターの速度を制御し、でっちあげてやろうと考えてしまうのですが、ギヤの初期位置を正確に認識できるハードウエアが必要だったりで、あまり巧い方法では無い様に思い、もんもんとしておりました。
で、ピリオディックモーションの写真を見ていて気がついたのですが、ウォームギヤを8号機で使用しているタイプに変更してから、ピリオディックモーションは比較的キレイなサイン波を描いてるな~~って・・・。
なら、ウォームギヤに直結している平歯車をこいに偏芯させてやれば、それっぽく補正できるのではと・・・。
で、荒っぽい計算ですが、平歯車の軸穴Φ8-->Φ8.15に大きくし、片止めで偏芯させてやれば・・・。
どうなるかわかりませんが・・・
この発想で進めてみます。。。

今日も雲が多く、上記を実現させるデータが取れそうにありません・・・。

yes ありがとうございます。(40)

2011年4月26日火曜日

8号機の酷い1台

22日のブログで書いた酷い1台のウォームギヤを新品に交換したのですが・・・
これで、±31秒角です。
ウォームギヤ4本で、目的値をクリアできたモノが2本です。
これでは、だめですね・・・。
まだ工夫が足らないのか?目標が無謀なのか?
入手可能な市販ウォームギヤでは最も良い物なのですが、バラツキが大きい様に感じます。
多少測定条件は異なりますが、4本の測定値はそれぞれ、±16秒角、±18秒角、±50秒角、と上の±31秒角でした。(目標値は±25秒角以下)
ウォームホイール径を2倍にすれば、計算上全て目標値をクリアできるのですが、ポータブル赤道儀としての魅力は半減します。。。
電気的に補正するには机上で正確(精度5秒)なピリオディックモーションを測定できなければなりません。
現時点、現実的な方法に至っておりません。(お金があれば・・・・。)
もう少し時間が掛かりそうです。

寝室の窓から手を伸ばせば触れる山桜が咲きました。。。

2011年4月22日金曜日

8号機の・・・

相変わらず天候が悪く、評価が進みません・・・・。
それでも、なんとか、3台中2台はピリオディックモーションの目標値をクリアできたのですが、1台はとんでもなく酷い。(酷過ぎる)
この酷い1台(写真A)のウォームギヤはボール盤と金鋸で私が切断した物で、それが原因ならシャフトのカットはその道のプロにお願いする事で対処できるのですが、現時点、その酷さを測定器で確認できない事が問題です。


ちなみにこのウォームギヤ、標準品なら¥4500くらいで入手できるのですが、メーカーでのシャフトカット品を特注すると、30台ロットで¥7000でした。

当初、近所の切削屋さんから千円位かな~と聞いてたのですが、確認すると1っ箇所千円らしく・・・・
これではどうにも高価すぎて話になりません。
現時点、どうなるかわかりませんが、旋盤買って自分でカットするか~なんて考えてます。。。

写真Bに脱着可能な雲台ステージ、写真Cはそのステージに雲台を取り付けています。
また、写真Cはアルミフレーム品で、スチールと比較して150g軽量できます。(最終品で800g?)
未だ、詳細な評価はできてませんが、ピリオディックモーションの撮影をする限りではアルミフレームで問題は無いような気もします。

yes ありがとうございます。(39)

2011年4月15日金曜日

8号機評価

天候が悪く、なかなか評価が進みません。
それでも、薄雲り、肉眼ではほとんど見えない星で、ピリオディックモーションを撮ってみました。

一枚目、↓この写真を見た時は、正直、「ゾッ」っとしました。。
200mm f/13 iso100 3040s 等倍トリミング
なんじゃこりゃ! ピリオディックモーション値は±50秒角って所です。。。
再度、組み直し、ポイントになる場所をダイヤルゲージを使用し、弊社の設備でできる最高の調整を施し、翌々日(昨日)、再度測定すると・・・。
200mm f/14 iso100 2637s 等倍トリミング
画像が潰れていて、分かりづらいのですが、ピリオディックモーションは±18秒角くらいです。。

何をやっても難しい・・。
残る2台に対し、同じ方法で組み立て、同等の値を得る事ができれば、やらなければならない事はいっぱいありますが、やっと、目処が立ちます。

上記目処が立てば、市販品のウォームギヤのシャフトを設計通りの長さに切断しなければなりません。外注に出すと、1本あたり1000円かかります。
初期ロットは30台を予定しているのですが、それだけで30000円也・・・無駄やな~~。。
他にもやってみたい事があるので、今、本気で、旋盤の購入を考えております・・・。

2011年4月7日木曜日

8号機仮組み

8号機の板金が届きました。早々に仮組み。
左:7号機 右:8号機
写真では分かりづらいですが、8号機では脱着式雲台ステージを作ってみました。雲台をステージにセットしてから本体に装着することで、ウオームギアに無用な負荷を抑える事ができ、有用と考えます。
また、軽量化のため、フレームをアルミ材で実現できるかのテストと、50歯ウォームホイールも取り付けられます。

こんな事をやってても、東北が気になり集中力が上がりません。
農業漁業の風評被害が気の毒で・・・
この国の政治家は自分の保身しか考えられへんのかな~
風評被害は政治家の言葉が信じられないから起きるってこと、わかってんのかな~
風評被害を防ぐためには、客観的な信頼性のあるデータを各自が判断できる環境を整える以外には無いと思う・・・。
具体的には
線量計を東京を中心とした1000万世帯に配布すれば、解決する様な気がしてならない。
スーパーで各自が線量を測定できれば・・・。

あんなもん1000万ロットで製作すれば、原価は1000円でできるハズ。
つまり100億円の投資
これをやらないと、補償金で、このん十倍の税金が死金として消えて行きます。。


yes をくださった方々、ありがとうございます。(35)

2011年3月31日木曜日

操作インターフェース

8号機のメカ部品が届くまで時間があるので、赤道儀の操作インターフェースを考えてみました。
DIP_SWのデフォルト(初期設定)は全てOFF
①恒星モード、②北半球モード、③バルブ撮影モード、 ④トルク100%
それぞれONで
①星景モード、②南半球モード、③レリーズ撮影モード、④トルク75%
に切り替わります。
①の星景モードは恒星モードの50%速度。
③はインターバルタイマーのモード切り替えで、レリーズモードではモーターは停止し、主に日食や月食撮影用と考えます。
④重いレンズを使用しない場合は75%トルク。省エネ運転用です。電池による運転時間等のデータは後日HPに掲載予定。

インターバルタイマーの時限設定は
①30秒②40秒③50秒④60秒⑤125秒⑥160秒⑦200秒
(イージーオーダー対応)

スタートSWは無く、電源投入でDIP_SWの設定内容で動作。
LEDの1秒点滅はモーターが駆動状態である事を示し、点灯は電源電圧は正常だけど、モーターの停止を意味する。(レリーズモード)
電源電圧の範囲は7v~13v、この範囲を超えると、モータを停止し、LEDを0.5秒で点滅する(ERR表示)。
パネルにはプッシュSWを1個設け、0.5秒以内のONではDIP_swとインターバルタイマーの時限設定を更新し、長押し(0.5秒以上)で、モーターを早送りする。
モーター早送りは極軸ファインダーの調整用。回転方向の切替はDIP_SW②の北半球、南半球で対応。

とりあえず、この内容でコードを作成します。

2011年3月25日金曜日

ピリオディックモーションについて

星景写真を撮るようになって、2年が過ぎようとしてます。たぶん1000枚近く撮ったと思います。
広角レンズで撮る限りでは、ピリオディックモーション(以下PM)の数値なんて気にする事はないのですが、星景写真用赤道儀に求めるPM性能について、僕なりの論理で偏見も含め、まとめてみました。

そこそこ山奥に住んでるにも関わらず、阪神間の明かりが強く、撮影時間が1分を超えると、夜空が白くなるため、多くの場合、30秒から1分前後の撮影で、数枚をコンポジット合成します。ですから実質撮影時間の最大値は2分と考えます。

ピリオディックモーションによるエラー(以下PME)の主な原因はウォームギヤの偏芯や酔歩、スラスト方向の構造的変位です。三脚や自由雲台の影響も小さくないですが、話がややこしくなるので、ここでは止めます。そのPME量を軽減する方法は大きく二つあり、一つは加工精度を上げる事、当然のように費用を含め、限界があります。もう一つは24時間で1回転するウォームホイール径を大きくする事です。でも、大きくすれば重くなるし、コストも嵩みます。星景写真用赤道儀はこれらの要素を如何に調理するかです。。

ポイントは実質撮影時間の最大値、2分の間に、PMEが写真にどれほど影響するか・・・と考えます。
ウォームホイールが大きくなると、ウォームギヤの1回転時間は短くなります。例えば、一般的に多く使用されている144歯のウォームホイールであれば10分です。PMがサイン波を画くとすれば、1/4周期(2分30秒)でざっくり最大変位するので、撮影時間2分はPMEの80%が影響します。

ところが40歯であれば、同様にウォームギヤの1回転時間は36分で1/4周期は9分ですから、2分は最大変位量の約22%となるはずです。具体的に144歯でPMEが20秒角あったとすると、2分の撮影で20秒角×0.8=16秒角影響する事になります。しかし、40歯では同様の計算で4.4秒角の影響にしかなりません。(あくまでも超大雑把ザックリ机上計算)

このザックリ5秒角前後のPME、例えば、eos60Dに200mmを付けた場合のセンサーピクセル間に相当します。(計算上4.432秒角)
8号機のPME20秒角にこだわったのは上記の理由です。

では20秒角を保証できるか?
正直、保証できる根拠はありません。機械的加工部分が多く、製品ロットのバラつき等のデータがなく、現状は無理です。
保証するとすれば、1台毎にPMEを正確の測定する必要があります。

1台毎にPMEを正確に測定・・・いろいろ考えてはいるのですが、精度5秒角以下は、やはり難しく、現実的方法に行き着いておりません。
もし、実現すれば、一台毎にPMEを補正できるようモーターの速度を制御してやれば、PM量を保証できるし、もう少し安価な部品(ウォームギヤ)が使えるのですが・・・。



2011年3月22日火曜日

8号機の外観

先ほど、お世話になってる板金屋板金工房)さんから、8号機の見積と3D画像が届きました。
なんとも、嬉しい、サービスです。
高さは115mm 、操作は上面で行います。
上面の見えてる穴からインターバルタイマーの時限設定SW、モード設定SW、スタートSWが覗きます。

2011年3月18日金曜日

311

311から一週間経ちました。
この間、AC_JAPAN のCMにむかつきながら、ほとんど仕事にならずで・・・。
空路、関西に逃げて来た女性が、みんなを見捨てたみたいって泣いていました。
でも、その人が被災地から移動した事で、本当に逃げなければならない時、その人分、助かる人が増えるって事だから、少しも罪悪じゃない。
余裕のある人、可能な人は、被災地の負荷を軽減する意味でも逃げた方が良いと思う。

それにしても、気になる事は再臨界は起きないのだろうか?って事。
その種のドキュメントを読む限り、素人目には起きそうにないのですが・・・。
中性子がわずかに観測されたという話の信憑性は?
中間生成物(放射性ヨウ素やイットリウムなど)の崩壊過程で中性子は出ないはず・・・。

2011年3月12日土曜日

震災にあわれた皆様、お見舞い申し上げます。

最近は東北からのアクセスも増えておりました。
みなさん、ご無事ですか?

震災にあわれた皆様、お見舞い申し上げます。
亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。


2011年3月9日水曜日

もうすぐ2年になります・・・。

3/1のブログで書いたとおり、ピリオディックモーションが大きくなったのは平歯車の噛み合いに、余裕が無かった事が原因でした。
7号機で、できるテストはおおかた終わり、今は得られた情報を8号機の図面に反映しております。
まだ解決してない問題もあります。
軸付きウォームの標準品では軸が出っ張るため、

必要な長さに軸をカットしてもらわなくてはならないのですが、メーカーさんに依頼すると、30個ロットで標準品より2500円アップの見積を頂きました。
これではどうしようも無いので、旋盤を買うかな~なんて考えております。
また標準品を使わず、切削屋さんに同一仕様で見積をお願いしております。

新しいモータードライバー2種も使えそうです。

もうすぐ、星景写真用赤道儀(ポタ赤)をつくり始めて、2年です。
当初、広角でしか写せなかったのですが、やっと、自分で欲しいと思えるレベルになってきました。
↓はたぶん7号機で写す最後のオリオン大星雲です(昨夜)。
200mm f/5 ISO800 30s×4枚 20100308.20:30
撮影時間が30秒ですから、ピリオディックモーションは2ピクセル以内だと思います。
ただ、極軸が完璧では無いので、まだ、少し流れてます。
1/29に撮影 ↓ からの進歩が見えます(自画自賛

ローストビーフ

お客様にお出しする時は 食中毒が怖いので、、少し多めの時間設定(55分)で 仕上げてきた ローストビーフ 二人で食べるにちょうど良い大きさの もも肉があったので 35分で焼きどめてみたら 安い肉の割に柔らかく美味しく仕上がった レシピは以下の通り・・・ 肉は塩胡椒(適当 香味野菜...