カメラによる実写で測定する直視角度(この表現があってるかどうか分かりません)の誤差を計算で求めてみたいと思います。
方法は2点の天体座標から直視角度を算出し、実写から得られた数値と比較、誤差を求めます。
簡単と思った赤道座標計算は腐りかけたこのお頭では・・・
三角関数の**定理なんて、思い出せずって言うか、元々入ってないんだからどうしようもなく・・・
難儀しましたが、ネット上でこの計算式に出会いました。
cosθ = cosδcosεcos(α-β) + sinδsinε・・・①
これを使わせて頂きます。
対象は
試作Higlasi-2A ISO400 200mm f/6.3 339s |
アルタイル:19h51.3', 8'54"
タラゼド :19h46.8', 10'38" です。
先ずは実写より求めます。
使用機材は赤ハチマキ70-200f4+eos60D
60Dのセンサの大きさは 22.3×14.9mm
X方向の画角θx、Y方向の画角をθyを計算します。
θx= 2*atan(22.3/2*200mm)
= 6.382 deg
θy= 2*atan(14.9/2*200)
= 4.266
センサの画素数は5184×3456ですから、xy方向の各ピクセル間の角度は
Pxθ= 3600*6.382/5184
= 4.4319 秒角です。
Pyθ= 3600*4.266/3456
= 4.444
この写真から
アルタイル-タラゼド間は三平方の定理より
直視角度 = √(1191*4.432)^2+(1125*4.444)^2/3600
= 2.02 deg ・・・②
①式を使用するにあたり、赤緯と赤経の数値をdegに変換します。
アルタイル:19h51.3', 8'54" --> 297.825 8.90
タラゼド :19h46.8', 10'38" --> 296.7 10.63
①に代入すると
cosθ= 0.99936
θ= 2.05 deg
②との差異は 0.03deg です。
計算が合ってるとすれば・・・・・
カメラによる角度測定の誤差は-1.5%程度。
測定器としてはちょっといただけませんが、まあ、誤差ですか(笑
ですから、
この方法によるPモーション等の測定値も、まあまあ、許される範囲だと思います。
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